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🐹でもわかる会社法の学習方法

0.会社法とは?
株式会社と持分会社のルールを規定している全979条の法律。
商法の32条~500条の会社の部分などを統合して2006年から施行され、2014年と2019年に大きな改正がされた!

■会社法の構成
総則(1条~24条)
設立(25条~103条)
株式(104条~294条)
機関(295条~430条の3)
計算(431条~465条)
解散など(466条~574条)
持分会社(575条~675条)
社債(676条~742条)
組織再編(743条~816条の10)※超難解!
外国会社など(817条~827条) ※司法書士のみ出題範囲!
訴訟など(828条~906条)   ※予備試験は超重要!
登記など(907条~979条)   ※司法書士は超重要!

1.会社法はなぜ難しい?
理由①:条文が長い上に準用が多く、読んでも理解できない。
理由②:会社の規定が一般人にはなじみがなく理解できない。
理由③:理解したとしても同じような概念が多すぎて記憶できない。

攻略法:時間をかけて勉強するしかないが、逆に勉強すれば必ずわかる科目でもある⇒民法や憲法ほど難しくない!

2.会社法がわかると得をする?
■法律系士業が稼ぐために必要な法律
①弁護士:専門の内容によって変わるが、原則すべての法律
②司法書士:民法、不動産登記法、会社法、商業登記法、その他多数
③行政書士:民法、行政手続法、その他業務内容による

■行政書士の科目をマスターするとどうなる?
民法がわかる人財:一目置かれる
理由:トラブルを解決できるから

行政法がわかる人財:頼りにされる
理由:行政機関に対応できるから

憲法がわかる人財:疎まれる
理由:すぐ権利を主張してめんど臭いから

会社法がわかる人財:重宝される
理由:すべての会社に必要だが、難解で理解している人が少ない

3.各試験ごとの会社法の対策方法
①予備試験短答:細かいところまでしっかり覚える、特に訴訟関連は相対的によく出る⇒令和4年度は過去最低の平均10点をたたきだしたため令和5年は易化が予想される。
対策時間:1000時間程度

②司法書士試験:満遍なく出るが、特に登記と関連する部分をしっかり理解する⇒予備試験と異なるが、登記法も合わせれば同程度に難しい。
対策時間:商業登記と合わせて最低1000時間

③行政書士試験:配点の割に難易度が高すぎるのでコスパは悪いが、主要箇所だけ学習すれば4問中3問は取れる⇒対策する時期がとても大切。
対策時間:商法と合わせて100時間以内

会社法は、細かいところまでやりだしたらきりがない、頻出の論点だけはしっかりと対策して、後は「会社法的思考方法」を習得して現場思考で問題を解く!

4.各試験ごとのおすすめ教材
①行政書士
テキスト→(講義)→肢別問題集→(講義資料の図表)→過去問→反復
会社法を理解したいor高得点を取りたい人は「オートマでるとこ」の設立・株式・機関をやる

②司法書士
オートマorリアリ→(講義)→オートマ過去問→(講義資料の図表)orケータイ司法書士→過去問→商業登記の記述練習→反復

③予備試験
短答:入門書→講義→リーガルクエストor田中会社法→短答パーフェクト
論文:えんしゅう本→過去問→会社法事例演習(論文対策)→基本書

5.最速で会社法を習得する勉強方法
会社法を勉強して思ったこと('ω')
①制度自体が難解⇒重要なところだけやる!
②似たような概念が多い⇒違いを図表にして明確にする!
③暗記じゃすぐ忘れる⇒反復して理解に努める!
対策方法:必要なところだけ、図表で整理して、繰り返し勉強すればいい!

■学習フロー
①入門書で概要を掴む
②講義を見て論点を理解する
③問題演習をする
④「会社法的思考方法」を習得する
⑤講義資料の図表を穴があくまで反復する

※会社法的思考方法
会社法は、株主or役員等or債権者の利害関係を調整する法律であることを前提に、ある行為をしたときに誰に得をさせて誰に損をさせるべきなのかを考える論理的思考のフレームワーク。

講義資料は重要な論点には市販の教材に勝るオリジナル図表をつけた🐹

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