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好きなCMのはなし

そうだ 京都 行こう
の、CMが大好きだ。
あのCMを見ただけで、すぐ京都に行きたくなる。

むしろ京都に行きたくなった時に見て、京都欲を満たす。
京都に行きたいときはつまり、なにも考えたくない時だ。
人は旅行した時のことを思い出すだけで脳がリラックスするという記事を
何かで読んだことがある。
まさにこのCMがそうだと思う。

30秒のCMに京都の観光名所をいくつも詰めるのではなく、一つのスポットだけしか取り上げられない。
メジャーなではないスポットでも決して抱き合わせにしない。
そんなつくりかたに京都プライドを感じる。

CMの初めにスポットの名前と外観が流れ、それから目玉となる映像が映し出される。
それは所蔵されている国宝からお庭の植物までさまざまだ。

ひとつの仏像だけずっと移す静のパターンもあれば、
お寺を歩き回る動のパターンもある。
京都というテーマでこんなに何パターンも作れるのは、京都だからこそ。

京都の風景をただ流せばいいだけではない。
石畳や砂利を踏みしめる足音。
シーンの切り取り方。
まるで自分が歩いているかのようなカメラワーク。
どれもとっても心酔してしまう。

BGMのMy Favorite Thingsもまた最高だ。
CMごとにアレンジにされているが、どれもCMとガチっと合っている。

そしてこのCMの一番好きなのが、長塚京三さんのナレーションだ。
渋い声と控えめな口調が
病んだ心に静かに染みわたる。

自分の通る道なのに自分で何個もハードルを置いて
ありもしない答えを必死に探して疲れていた時
「休憩してもいいんだよ」
と、長塚京三さんに何回言ってもらったことか(妄想)。

そんな長塚京三さんが、2018年秋にナレーションを卒業された。
本当にさみしいが、心から感謝を伝えたい。
このCMで心の均衡を保っていた時期もあった。

二代目のナレーションは俳優の柄本佑さんだ。
爽やかでみずみずしい声が春のキャンペーンCMとよく合っていた。
これからのシリーズも楽しみだ。
CMをシリーズで楽しみにするって、このCMくらいしかない。

CMの力ってすごい。
間違いなく
マイ・ベスト・オブ・コマーシャル。

あぁ、京都 行きたい

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