マガジンのカバー画像

④テンホールズ・ジャズ編

23
小説『僕はハーモニカをポワ〜ンと鳴らす』の〈④テンホールズ・ジャズ編〉です。注意)以前、エッセイ『ハメルンのベンド』をお読み頂いていた方にはテンホールズジャズ編までにあたる内容に…
運営しているクリエイター

#ジャズセッション

125話 そしてようやく①

ジャズセッションというイベントが存在する事を知ってから1週間後。僕はそれまでは行った事も…

126話 そしてようやく②

一体何が起こったのかわからない僕は、数人が出て行ったドアの方を、いつまでもぼんやりと眺め…

127話 それって常識?①

いよいよセッションが始まる時間となった。ピアニストとドラマーが、店の隅に設けられた段差の…

128話 それって常識?②

僕はギターの彼に演奏のテンポを伝え、イントロを「カウント出し込みの4小節分で」と頼むと、…

129話 インフォメーション①

そのまま、僕が初めて参加したジャズセッションイベントは、メリハリもなくダラダラと続いて行…

130話 インフォメーション②

テンホールズハーモニカの後に、僕がソロを回したピアニストも自分のソロを終え、ついでウッド…

131話 バーテン同士で①

初めてのジャズセッションへの参加から、一週間ほどが過ぎた。僕は結局誰にもあの日の出来事を話せないもどかしさと、一方的にやり込められた悔しさの中で、いつまでももがき苦しんでいた。 開店前の一人での仕込みの時間などは、その店が、自分が働く店とはそう遠く離れていないのもあって、(今頃、またあの店の連中は、誰かに高圧的に振る舞いながら、訳のわからない演奏をしているのだろうか)などと、つい想像をしてしまっていた。おまけに「おい、この間、ブルースハープ持って参加した奴、傑作だったよな。何

132話 バーテン同士で②

やがて店員さんがコーヒーを持って来る。 「はい、お待たせいたしました。コーヒーになります…

133話 参加者に囲まれて

開催しているセッションデーの状況を、事前に店員さんから聞き出すための2軒目のジャズ店訪問…

134話 ブルースという言葉①

僕がカウンターに並べた、数本の小さなテンホールズハーモニカ達。上から覗き込む人、かがみ込…

135話 ブルースという言葉②

全員のユニゾン演奏が終わると、管楽器参加者のトランペットのアドリブ・ソロが始まった。やは…

136話 ブルースという言葉③

次にセッションをする事になった、店長さんが言う「ブルース」の指定KeyはFmだった。おそらく…

137話 難しい演奏

セッション演奏は淡々と続いて行く。後半に行くに従って、それぞれの参加者の持ち曲が、難しさ…

138話 コール&レスポンス①

店長さんの素早いカウントの後、スムーズに「ジャズブルース」のセッション演奏が始まった。 その曲も、誰もが知っているというセッションの定番曲のようだけれど、当然のごとく僕だけは全く知らない曲だった。ピッタリと音を合わせて奏でている他の演奏者と横一列に並びながらも、テーマの部分が終わるのをただじっと見学をしているしかなかった。 管楽器のユニゾン演奏の重厚なテーマ演奏後に、そのままひとりのトランペットの参加者がアドリブを吹き始める。聴けば最初に参加したジャズブルースと、ほぼ同じよう