129話 インフォメーション①
そのまま、僕が初めて参加したジャズセッションイベントは、メリハリもなくダラダラと続いて行った。参加者達はおのおの自分の持ち曲を選び、その都度セッションメンバー全員に楽譜のコピーを配るという作業を淡々と繰り返して行く。
演奏技術を見せるポイントなのか、後半にかけてリズムチェンジをする曲が頻繁に出て来るようになって行き、どの曲も当たり前のように、最後にはまた曲を始めた時の演奏リズムとテンポに戻される。確かにそれを見慣れて来ると、そういうものなのかもしれないと思え、徐々に違和感を感