マガジンのカバー画像

①テンホールズハーモニカとの出会い編

33
小説『僕はハーモニカをポワ〜ンと鳴らす』の〈①テンホールズハーモニカとの出会い編〉です。注意)以前、エッセイ『ハメルンのベンド』をお読み頂いていた方には中学生編から高校生編にあた… もっと読む
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

26話 ブルースハープの教則本を買う

ある日、いきなり全く聞き覚えのない音楽に出会う。それは高校の昼休み。2人だけでバンドを組…

27話 3つ目の謎

ブルースという音楽自体を聴く機会がないまま、僕は教則本の楽譜のページ以外を、何度も何度も…

28話 東京の楽器専門店

「3つの謎」こそ解けたものの、ハーモニカマイクを失った悲しみに打ちひしがれる僕だったけれ…

29話 ハーモニカの教則テープ

僕は聞かれるがままに今までのテンホールズハーモニカ歴を話すと、店員さんはハーモニカのカタ…

30話 ピアノマン

高校3年の夏が過ぎ、最後の学園祭が迫る。進学を優先とする考え方から、参加を希望するバンド…

31話 初めてのライブ

迎えた学園祭当日。僕らのクラスの模擬店は予想通りの大人気で、常に満員状態だった。 いよい…

32話 岐路は十字路

時は過ぎ、学園祭のライブの高揚感も遠い記憶となり、高校卒業後の進路はすでに決まっていた僕は、何となく、ただ時間を潰しているような怠惰な毎日を送っていた。 そんなある日。「凄いもの見つけたから、一緒に観ようぜ」と、Q君が興奮しながら僕に観せてくれたのは「クロスロード」という映画のビデオだった。 ブルースの名曲からその名をとったものだったけれど、音楽映画というよりは娯楽作品に近いものだった。 若いギタリストと年老いたハーモニカ吹きとの「幻のブルース曲を探す旅」を描いたこの作品は