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ピンクネオンの街・新宿

新宿にはいろんな思い出がありすぎる。
歌舞伎町のラブホでバイトを一年くらいしていたし、
朝まで飲み明かしたり、昼から安いラブホに行ったり、
深夜にクラブで会った人と夜通し遊んだりした。全部しょうもないようで確かに覚えている記憶だ。

新宿のすごいところは二十四時間街が生きているところ。これは、すべての街に言えることではない。新宿だからこそだと思う。
例えば午後六時に集合して終電で解散することもあるし、夜勤が終わって朝八時から飲むこともできる。新宿はいつ何時でも同じことを同じ時間でできるのだ。ホストもキャバクラも一部・二部と謳っているがいつでも同じことをできることには変わりない。本当にすごいと思う。新宿にはそういう強い力があるのだ。池袋でも上野でも渋谷でもない新宿だ。

ありとあらゆるJR線が新宿に乗り入れていて、どこの地域に住む友達でも、だいたい新宿で集まろうというと集まってくれる。

同じ友達がいつでも待ってくれていて、同じことができる街というのはなかなかない。

冬になるとピンクのイルミネーションが木々に施されていて、わたしたちはそれを見ながら新宿のクリスマスに想いを馳せたりする。渋谷は青いのに、新宿がピンクなのはなんだか逆なような気もするけど、ピンクネオンに新宿がわたしは好きだ。LOVEのオブジェもあるしね。

いろんな人間をあらゆる角度から、あらゆる時間から受け入れてくれる街、それが新宿である。

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