アーレント『活動的生』研究ノート(3/6)
私有財産の擁護と「反民主主義」
アーレントは「9 社会的なものと私的なもの」で私有財産(≠富, GDP的なもの)の重要性を強調している。
公共性、公的領域での〈行為〉について、アーレントは、同時にそれが確固たる私的領域によって守られていなければならない、ということも示唆していますが、
つまり、私的領域にいつでも匿われるというのが公共的な〈行為〉が成立するための条件であると。
しかし、そうなってくると、結局、私有財産が豊かにある市民だけが、公共的生活に十分な権利をもって