見出し画像

何度でも言おう。風呂は命の洗濯はマジです

先日映画の「ハケンアニメ」を観た。

作家・辻村深月さんによる小説を映画化した作品で、アニメ業界を舞台にしたもの。アニメ業界で働く人のみならず、「作品」を世に出し続けるクリエーターや、ゼロから新しいものを作り出す人、ひいては、想いを持って働くすべての人に"刺さる”映画だった。

映画の内容はさておき、ストーリーの中で仕事に悩む、苦しむ新人監督(=吉岡里帆さん)、プロデューサー(=尾野真千子さん)が、とある獄シングジムで針合わせになり、その後銭湯で共に汗を流すシーンがあった。

そのシーンのセリフがこれ。



『風呂は命の洗濯ですね〜』



このシーンを見て「ほんとそうだよぁ」と深く深く頷いたのだけど、先日まさに風呂=銭湯に助けられた。

5月といえばGW。

思い返せば小学生ごろから大型連休に出かける予定があった試しがない。中学、高校の時は部活、大学の時はバイト三昧、社会人になれば休めるかと思いきや、就職した業界は大型連休=繁忙期といったところ。

つまり今年のGWも休まず働き、働き、働き……そして迎えた連勤7日目の5月5日。


働きすぎてすりへった心は真っ黒クロスケ。連勤中自宅のお風呂では毎日湯船に浸かっていたけれど、それではもう事足りず。



助けを求めて足を伸ばした先が、近所の銭湯だった。


足を伸ばせる大きな湯船、開放感のある天井、富士山の銭湯絵、ジャグジーにあつ湯、炭酸風呂、水風呂……バラエティ豊富な湯船たち。


湯船に浸かってぼ〜〜〜っと目の前にある景色を眺めながら、何度も何度も心の中で独り言をつぶやいた。



「風呂は命の洗濯……いやまじで、心の洗濯」。


洋服は洗濯機で洗えば汚れは落ちるし、汚くなったら新しく買い替えることもできる。でも、心はそうはいかない。生まれたその日から死ぬまで一生買い替えることができない。唯一できるとすれば、心の汚れを洗い流すこと。


まぁでも、心の汚れを洗い流す方法は人によって違うと思う。


友達とおしゃべりするもよし、大好きなお酒をぐびぐび飲むもよし、泣ける映画をたくさんみて涙活するもよし、思いっきりランニングして汗を流すもよし。

わたしの場合は、大きな湯船にぼ〜〜っと浸かること。


パソコンやスマホに流れてくる情報とちょっと距離を置いて、素っ裸で、足を思いっきり伸ばして、あったか〜い湯船に浸かる。


なぜかそれだけで心の汚れがキュッと落ちるから驚き。



何度でも言う、風呂は命(=心)の洗濯。


心の汚れが溜まった人を見つけたら、一緒に銭湯に行ってハケンアニメのワンシーンのように「風呂は命の洗濯ですね〜」と言い合いたい、と切実に思う。


風呂は命の、心の洗濯だ。





それではみなさんも、銭湯でよき心の洗濯を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?