#37 読んだ内容を忘れない「記憶術」
読んだ本の内容、覚えてますか?
「読んでもすぐに忘れてしまう」
と悩んでる方も、多いんじゃないでしょうか。
「あんなにしっかり読んだのに」
と落ち込むこともあるかもしれません。
でも実は、忘れてしまったときこそ
記憶に定着できるチャンスです。
復習は「忘れた頃」がベスト
私たちの脳は、生存に関わる大事な情報から
覚えるようになっています。
1分前にすれ違った人の顔は、
一瞬は覚えてても、すぐに忘れますよね。
脳が「これは生きるのに大事」と判断した情報は、短期記憶から長期記憶に定着しますが、
そうでない情報は長期記憶には残りません。
では、どうすれば脳に「大事」と
判断してもらえるのでしょうか?
それは、忘れた頃に復習すること。
本の内容を忘れると、
「しっかり読んだのに」と落ち込んだり、
もどかしくなったりしますよね。
落ち込んだり悔しくなったり、感情が働くと、
脳は
わざわざ思い出したい情報=大事な情報なんだ
と判断して、長期記憶に残りやすくなります。
覚えてる間の復習は効果が薄い
「覚えてる間の復習じゃダメなの?」
と思う方もいるかもしれません。
実は、覚えてる間の復習は効果が薄いです。
覚えてる間は
短期記憶を何回もくり返すことになるので、
長期記憶に定着しません。
大切なのは、忘れてもどかしくなったり、
感情が生まれること。
なぜこんなに感情が大事なのかというと、
感情のコントロールや記憶と関わる
「扁桃核」という部位が刺激されるためです。
扁桃核が刺激されると、
記憶を司る「海馬」という部位が
「この情報は重要だ」と受け止めます。
すると、
海馬が長期記憶に残すよう働いて、
記憶が定着しやすくなるのです。
自分の体験とつなげる
ただ、できれば1回読んで覚えたいですよね。
そんなときは、
本の内容を自分の過去の体験とつなげると、
覚えやすくなります。
例えば、著者の失敗談や悩みが
過去の自分と似てると、
そのエピソードが頭に残りませんか?
情報と、当時の自分の感情がセットになるので、記憶に残りやすくなります。
もし、あなたが今
習慣についての本を読んでるとしたら、
習慣化に失敗したときと照らし合わせながら
読んでみてください。
「あのときは失敗したけど、
こうすれば良かったのか」
と考えながら読むことで、
失敗したときの感情と情報がセットになって、
本の内容が記憶に残りやすくなります。
他のことにも、もちろん使えます。
この記事を、本の内容を忘れてしまったときと
照らし合わせながら読んだら、
忘れないための方法が
長期記憶に残るかもしれません。
まとめ
本を読んでも忘れてしまう方は、
次のことを意識してみてください。
✅ 忘れた頃に復習する
✅ 本の内容と過去の体験を、照らし合わせる
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この記事はこちらの本を参考にしました↓