のんびり星を観る
今年3月末、我が家に天体望遠鏡がやって来た。(自分でネットで注文したんだけど。。)
子ども向け絵本に『100かいだてのいえ』というのがあります。家にも”ミニ”あって、息子がそれに描かれている望遠鏡に興味を抱いたようで、「誕生日プレゼント何が欲しい?」と尋ねたら、「ぼうえんきょう」と即答。ということで、まだ4歳の息子には早過ぎるんだけれども買ってしまった。
両親とも天体観測は無経験。
当然組み立て段階から四苦八苦。
暗闇をいきなりみても訳分からないようなので、明るいうちに望遠鏡を対岸(アパートの4階に住んでいるのですが、窓から川が見えます。川と言っても河口近くなので海です。水も塩味です。ということで向こう岸まではおそらく7、8キロぐらい。)に向けてみた。
天体望遠鏡の視野って狭いんですねー。そんなことも露知らず。。接眼レンズなしで覗いた方がなんだか見易かったので覗いてみたけども、全く何が映っているのやら分からず。。近づいたり背伸びして離れたり、、前後左右に動いてみたり、、。で。ようやく150mぐらい先にある木の枝らしきものが見えた!逆さまに。うーん。こんなんで夜空の星が見えるのか???全く「見える」という感触もつかめず。
一週間ぐらい寝かせて(?)いざ観測へ!
”寝かせた”というか、とりあえず室内から試してみたんだけど、案の定というか星は捉えられず。仕方ないので野外へ持ち出さねばなるまい、と。となるとそれなりの覚悟が必要であったというわけです。
”覚悟”
「木星の縞模様を見る!」(無謀?と訝りつつ。。。それぐらいの刺激がなけりゃ重い(およそ10㎏)望遠鏡抱えて出かける気にはなかなかなれません。。。)
何も見えなかった時に備え、ピクニック風にお食事を用意(妻)。私は景気づけのためビール(リッター瓶一瓶)持参。
無謀かなぁ?とは思いつつ木星を目標に挙げたのは、ネットで調べるとしばらく「Perfect visibility」だというので。
お出かけ前に、望遠鏡に付属していたSatellariumというソフトで木星の位置を確認。
三脚と大筒(望遠鏡本体)とビールを抱えいざ出発!妻は用意したスペシャル・サンドと息子をベビーバギーに載せ押していきました。息子が眠ってしまってもいいように。。
観測場所に選んだのは海(川)岸沿いに敷設されている遊歩道の一角。星を観るには明るすぎるようだけど、家からよりはマシだろうと。
望遠鏡を三脚に据え付けて、まず練習ということで月を観る。
うん。中々いい感じ。クレーターボコボコ。光の干渉のせいでしょうか?ゆらゆらと陽炎のように揺らぐ感じがかえって神秘的♪
一段落したところでビールを瓶から直接煽りつつスペシャル・サンドを頂く。
さあ。次は目標の木星!
ソフトのお陰ととっても明るくて目立っていたこともあり肉眼ですぐに位置は確認できた。
けど。
もう。どーすりゃえーの?ってぐらい何も捉えられない。。。
接眼レンズ付けたり外したり。
照準スコープの見方(角度やら何やら)を色々と試してみたり。
諦める気はなかったけれども何度も何度もトライするのに心折れそうにはなった。。ビール持って行っててよかった。。
苦闘していたらほんとに偶然。覗いていたほぼ真っ暗のレンズ内が突如明るくなったのでピントを調整してみると、なんとなく木星っぽいものが映った!
目標は縞模様なので即座に最高倍率の接眼レンズに付け替え。
すると真っ暗。。。
もう真っ暗は御免。。。なのですぐに元の倍率低いレンズに戻し、念入りに中央付近に木星が来るよう調節した上で、再度チャレンジ。
いやー。めっちゃ速く動くのね。”速く動く”っていうよりも視野が狭いからすぐ外れちゃうんだけども。。。感覚としては「惑星めちゃ速い」です。
ほぼ動き方は把握したので、一旦見失っても再度捕捉し直すのは簡単。
じっくりじっくり最高倍率のレンズで観察することができました。
縞模様は。。まあなんとなくですね。
それでも妻ともども大満足。息子は疲れてバギーでご就寝だったけど。
これに味をしめた私たち。
約10日後に二回目に臨むのですが。。。
どうやらこの日(初回)は大気の状態や月との位置関係などとってもコンディションがよろしかったようで。。。
詳細は次回へ続きます。。。
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