大人の方が幼児よりも劣っている
そんなことはたくさんあるだろう。
純真さ、好奇心、味覚・嗅覚の鋭さ、、、。
どっちかというと野生の本能的に理解されるようなこと。
大人は成長とともに様々な経験バイアスが蓄積されて野生を失う。
って感じの大して根拠もない人間観。
相手の立場になって考えてみるってのはどうだろう?
なんとなく、それは大人の方が優れている、と感じないでしょうか?
発達心理学や認知科学の研究成果からも、自他の区別がよりはっきりしてくるのはだいたい3~4歳ぐらいらしい。
ならやっぱり幼い頃は、「自分の気持ち」だとか「他者の気持ち」だとかいうことは考えられなくてもそれほど問題ではなくて、おいおい学んでいってもらえればいい、ということで構わないのかもしれない。
子供達には学んでいってもらうとして、ちょっと大人のみなさんに考えてみてほしいこと。
幼子を見ていて、「あー。多分ひとの気持ちとか分かる、というか、おもいやることができてきているなー。」とか、つまりは学んでいる過程って判りますか?
わりと、「子供でも一人前の人間として接するのがわたしの子育て・教育方針です」とか言う人はいて、私としては、「そんな四角四面に考えなくても」ぐらいに感じたりするのですが、こと、「自他の気持ちの関係」については、大人も子供もない、と考えた方がいいんじゃないかな?と考えています。
何歳?とか関係なく、他人の気持ちをおもいやれるのは悪いことじゃないから。できるならそれに越したことはない。
けれども、他人の気持ちをおもいやるなんてさ。大人になったって常にうまくはいかないわけじゃない?
それって、対こどもでも同じじゃないのか?と。
つまり、子どもの気持ちって分かってあげるのって案外難しい。大人は往々にして子供のころのことなんて忘れちゃってるから、イメージもしにくい。
逆に「子供はそんなことはできまい。大人はできる。」って思いこみ過ぎていると、子供がだんだんと成長して、ほかの人(大人含む。親も。)のことを思いやれるようになっていても、気付きにくくなってしまう恐れがある。
つまり、先入観だけで、実際は大人の方がこどもの気持ちをおもいやれていないということも起きる。。。
特に日本人を見ていると、他者の気持ちを慮るというのが、妙に市民権を得ているというか、「できて当たり前」「できなかったとしても重要視されてしかるべき」ってニュアンスが強いと感じる。
繰り返しになりますが、慮れること自体が悪いことなわけはない。
でもさー。
人の気持ちなんて分からないよね。自分のだって他人のだって。
大事なのは「分かろうとする意思」なのかな?
本当に読めているかどうか?なんてことを問題にしだすとさ。単なる「決めつけ」「こじつけ」が横行しそう。(すでにしているような。。。)
「決めつけ」「こじつけ」って気持ちとかよりもパワー?立場の違い?とかに左右されるし、親子関係なんて最たるもの。親が圧倒的に強い。
まあ思い込みが強いってのは何につけてもあまりいいことはない。こと他人の気持ちをおもいやれるかどうか?の問題では、思い込みというのは対極に位置するわけで。。。
大人のわたしたち。十分気を付けなきゃなりませんね。対子どもということではそうと知らずともかなり大きな力を及ぼしてしまうわけですし。
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