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1日に1つ「なりたい姿」に近づく方法

「あなたのなりたい姿ってどんな姿?」というよく目にする質問ですが、これって非常にざっくりとした、粒感の大きな問いです。

だから「なりたい姿に照らし合わせて毎日少しずつ自分を変えよう」なんて言われても、具体的に「今日は昨日となにを変化させるか」にまで落とし込むのは非常に難しい。

当たり前ですが「なりたい姿」といってもそもそも自分を構成する要素なんていくらでも存在しています。

容姿、性格、センス、健康、仕事、家族、友人関係…それぞれについて一言では言い切れない「こうなれればいいな」という理想像があるでしょう。

それらすべての理想をうまい具合に包括している自分が「なりたい姿」ではないでしょうか。

そういう複雑で無数の要素の絡み合った「なりたい姿」に毎日少しずつ近づくためにはどうしたら良いのか?

今日はこのことについて考えてみます。


「なりたい姿=これ!」と言えないといけない?

なりたい姿には無数の要素があり、それらすべてをうまい具合に包括している自分が「なりたい姿」であると冒頭で述べました。

にも関わらず多くの人が「なりたい姿はこれ」とはっきり言えないといけないとつい思ってしまっています。そうしないと毎日少しずつ変わっていくのは難しいと信じているんですね。

でも本当にそうなんでしょうか?

違うのではないか、というのが僕の考えです。

なりたい姿が複雑で一言で言い表せないものだとしても、人のステキなところを見つけていくことによって、毎日「なりたい自分」に向かって1つずつ行動を変えていくこと可能、これが今回の話の骨子です。


毎日1つ変化しようと思うとぶつかる壁

前々回の記事で「1日1つ行動を変えるというのを10年ほどやっていました」という話をさらっと書きました。軽く流して続きを進めましたが、実際にやろうとするとすぐ壁にぶち当たります。

一週間もしないうちに「今日変えること」が尽きてしまうんですよね。頭の中だけで考えてみてもなかなか思いつかなくなります。

もちろん、今の自分が最高に理想的な状態(なりたい姿)ではないこともわかっています。でも、じゃあ具体的に今日1つ変えられることを探そうとなると困ってしまうのです。

次第に、そもそも「理想の自分」がはっきりしないのに何百個も変えることを決められるわけがないじゃないかと思えてくる…といったことになりかねません。

どういうふうにしていけば毎日具体的に変化して一言では言い表せない「なりたい姿」に近づくことができるのでしょうか?

その方法の1つが人のステキなところを見つけるということなのです。


人のステキなところを見つける

自分がステキだと思うものは自分に固有のものです。同じものを見ていても同じようにステキだと思っているかはわかりませんし、それどころか、自分がステキだと感じることを他の人もステキだと思うかはわからないわけです。

だから、自分の外部(他者のふるまい)にステキなものを探すという働きかけは実は自分の中の「なりたい姿」の欠片を探しているのに他なりません。ぼんやりとしている「理想の姿」のピースを集めていっているようなイメージです。

このように考えてみると、人のステキなところを見つける力というのは「なりたい姿」の要素をガンガン見つけられる力であると言えそうです。

これで、どうやって僕が毎日1つ変えることを見つけられたかがわかりますね。周りの人のステキなところを見つけることで「今日変えること」を見つけ続けることができたのです。

ステキなところと言っても、状態(ステータスなど)ではなく具体的な言動が良いです。「こういうシーンでこういう対応をする」とか「こういう時にはこういう心構えで臨む」とかですね。こちらの方がすぐに真似してみやすいです。

僕は毎日職場で見つけた他の人のステキなところをストックし、予定を見ながらその日に変えることをリストから選んでいました。「今日は会議がたくさんあるな。じゃあ会議で真っ先に発言するというのをやってみよう」という感じです。


ステキなところを見つける力は鍛えられる

人のステキなところを見つける力は、見つければ見つけるほど鍛えられていきます。そういう意味では筋肉と同じです。僕は10年間毎日変化するためにかなり鍛えられました。

この”人のいいところを見抜く筋”みたいなものが鍛えられてくると、瞬時にいくつも人のいいところを見つけられるようになってきます。力がつくまでは見過ごしていた無数の、人のいいところが見つかります。

自然にどんな相手にも素直な尊敬の念が持てますから、人間関係もうまくいくようになるでしょう。


習慣の話の総まとめ

前々回と今回で習慣についての僕の見解をお伝えしてきました。どちらも話の出発点は「1日に1つ習慣を変えてみなさい」という上司からのアドバイスでした。

僕は社会人一年目の頃、1日に1つ習慣を変えてみることで習慣を変えるコツを掴み、習慣を変える力を手に入れました。さらに、それを続けるために人のいいところを見つける力もつき、なりたい姿が鮮明になって行ったのでした。

つまり、前々回と今回で二回にわたってお伝えしてきたことを僕の上司は「1日1つ習慣を変えてみなさい」という一行の助言だけで学ばせてくれたんですね。今思うとしみじみすごいなと感服します。

みなさんもぜひ、人のステキなところを見つけて1日に1つずつ習慣を変えてみてはいかがでしょうか?


ざっくりまとめ

なりたい姿が複雑で一言で言い表せないものだとしても、人のステキなところを見つけることによって、毎日「なりたい自分」に向かって1つずつ行動を変えていくこと可能である。


ライター紹介

このnoteの連載は、浜岡範光さんが口頭で語った内容を大学生ライターのりょーやが編集し書き起こししてお届けしています。

読者のみなさんからの質問等にはもちろん浜岡さんがお答えします。

またこの連載は、作家の卵で、今は大学生をやりながらライターをしているりょーやを応援するというプロジェクトでもあります。

みなさまからいただいたサポートは、彼が夢を叶えるために全額投資させて頂きます。

応援よろしくお願いします。

僕(りょーや)自身のnoteではかなりラフに自分の考え事や創作を発信しておりますのでよろしければそちらもぜひ👇






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