瞑想4日目ときれいパワー
5.9
瞑想を始めて四日目、早くも挫折する。たった10分間がどうしてこんなに辛いのだろう。最近あまり眠れない。だから常に寝不足感があり、朝にやると、そのまま二度寝してしまいそうだし、昼はそのまま眠ってしまうと困るし、夜はそのまま眠りについたらもう気付かないわけで。つまり、やりたくないのである。自分と、精神と向き合う事が、一歩間違えたら「虚無」に繋がってしまいそうで怖くなる。これはどういうことだろう。
「瞑想するなら、とにかくほほえまなければならん」
この言葉は、インドネシアのヒーラー、クトゥ・リエが瞑想についてリズに語った言葉だ。(『食べて祈って恋をして』の第3部「インドネシア」)
「顔でほほえみ、心でほほえめば、良いエネルギーがあんたのところにやってきて、汚れたエネルギーを追い出してくれる」
いつも笑顔で、なんて言葉はこれまでの人生で何度も聞いてきたような気がするけれど、微笑みながらする瞑想って思いつきもしなかった。なんと、その微笑む瞑想をすると「きれいパワー」が得られるのだそう!
私は早速取り掛かる
…のだが、これ、想像よりはるかに、はるかに!難しい。心を穏やかに無に近づけていくと、顔も無になっている。下手すれば、ちょっと苦しそうな顔・しんどい顔になることだってある。これではいけないと思い、気を取り直して顔を微笑ませようとすると、今度は、それを維持することに気が向いて、心がおしゃべりを始めるのだ。
「微笑む瞑想っていいよね〜」「わかる〜、これを続けてきれいパワーを呼び込もう!」「え、なんかちょっと微笑みすぎじゃない?」「あれ、テンション上がってきちゃった…」「ちょっと!静かにしてよ!」
と言う具合に。
簡単に得られるもの、なんてなかなか無いのだ。でも、挑戦してみる楽しさも価値も大いにある。
クトゥ・リエはこんな風にも言っている。
「焦らなくてもいい、必死になってもいけない。深刻すぎるのは病を招く。ほほえみで良いエネルギーを招きこむがいい」
最近は、やりたいこと、やること、が沢山あって「日課にしたいこと達」を全部やるのはひと苦労。上手く予定を組み込もうとすると、ひとつひとつがおざなりになったり、睡眠時間がなくなったりしてしまう。ついつい、「まだ終わってないのに!」とか「今日も出来なかった…」とか思っちゃうのだ。
でも、焦らず深刻になりすぎず、ほほえむ、を忘れないようにするのがまずは大事なのだよね。いつも深刻な顔をしている人より、穏やかで微笑んでいる人の方に、私だって寄っていってしまうものな〜。そして年を重ねて、豊かに微笑む人って素敵だよな〜。そう思っているものの、20代が終わってお肌の曲がり角、がすぐそこに見えているのも事実。口周りの小さな弛みを人差し指と中指で交互に押さえながら(人の美しさってなんなんだ…)と考えこんでしまう。
「きれいパワーは良いぞ!高級美顔器を買うよりも、高級なサプリメント買うよりも、きれいになるぞ!ほらほら、一回落ち着いて。微笑んでそこに座ってごらん」
と、わたしの中のクトゥ・リエが言っているので、今日も微笑みの瞑想続けてみます。
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