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枯渇しそうになるところから、踏ん張ってみる

「諦めぐせがついていないか?!自分はこうですからって、そうやって決めつけていないかい?!」

「急にどうしたんだよ??」

「いや、ふとさ、思ったんだよね。自分って、勝手に自分の限界を、今の見えてる範囲でのことで終わらせてしまっているのではないかってさ。」

「それってどういうこと?!もう少し具体的に言ってもらわれないと、、、」

「ごめんごめん、自分の世界で完結してしまっていたよ。声をかけたのは、僕なのにね、、、これから先のことなんて、これまでの自分だけで見ていてもわからない。あくまでも今の地点での僕から見えている景色であって、過去からの様々な選択をしてきたことで今があるわけだけど、あくまでも選択の結果だんだよね。先のことなんて、これから選択していく先にあるわけで、やってみないことには始まらない。1つの選択によって違った展開にもなりうる。それなのに、どこかで自分は、思考を止めてしまっているのではないかと思ってさ。」

「なるほどね。」

「未知のものに触れること。そうしたことへの恐れだったり、苦しさも引き受けることを躊躇している。あくまでも想像でしかないのだけど、なんだかそういう印象を持っていて、足踏みしているようなそんな感じなんだよね。そういう選択を自分はしてきているんだよなと、最近感じていてね。思考のパターンというかさ、自分の振る舞いや思考のくせのようなものがあるんだよね。自分の中でわかるという範囲の中で、判断をしているというそんな感じかな。その枠を超えているものは、自分にとってはわかるには入っていないから、勝手に選択肢から排除しているような、その先を吟味するということをやっていないんだよね。」

「奇遇だね。ちょうど僕も最近同じようなことを考えていたんだ。」

「興味あるな。聞かせてくれよ。」

「それがさ。最近本を読むということが毎日の中で、週間になってきているんだけどさ、読書ノートをとりたいなと思っているんだよね。だけど、これまでの自分も、何度もそうして読んだことをまとめたいと思ったことがあって、やり方とかも調べて、そのことについては参考となる記事を印刷していたり、ノートにまとめていたりしているんだけどさ、その先が続かないんだよね。結局、その先は何もやっていない。」

「それで?」

「それでさ、だけど、思ったんだよね。完全なものを作ろうと意気込むから、前に進まないんだということをさ。ノートにまとめるなら、きれいに書かなきゃとか。読んだ文章は、大事な箇所の抜けがないようにしないとか。どこかいつも完璧なものを、作ろうとしている。それも一発で作り上げようとしている。そんな状況だから、どこかでつまづくと、それ以上先にはいくことができなくなってしまうんだよね。なんかそういうことを繰り返しているんだなと思ってさ。ある文章で、自分は本を読むのが苦手ですと書いている人がいてさ、だけどそれはそれとして自分のペースで、そのとき読む量がたとえ数ページでも、数行だったとしてそれでいいと。自分に許している。そっか、自分って早く先に進みたいとか、何ページ読んかとか、読んで中身を楽しむことが一番のはずなのに、時間を気にしていたり、どこかいつもその周辺というか、手段が目的化しているというか、読むというあり方、自分にとっての読むに縛られるのをやめようって思ったんだ。そういうこれまでの読むということへの自分の固定したあり方を手放そうってさ。そうしたら、なんだか肩の荷がおりたっていうかさ、気持ちがすごく楽になったんだ。できるだけ毎日、少しづつ読み進めていく。そのとき、気になった文章は紙に書き取っていく。そうして読み進めるようになったらさ、他の本も読みたくなってきたり、なんか自分の読むリズムができてきたなってそんなことを最近体験しているんだよね。コツコツ読んでいると、ちゃんと読み進んでくことができるんだよね。当たり前のことなんだけどさ。これまでの自分は、どこかで二の足を踏んで、やるべきことができていなかったんだよね。」

「へぇー、そんなことがあったのか。でも、そのことがわかってよかったね。実は僕も読んだ本の要約をしたいと思っているんだけど、だけど時間がかかるしなとか、めんどくさいなって、やる前から思ってさ、だからやってもみないうちからやらないという判断を勝手にしている自分のことを思い出しながら聞いていたよ。やってみないとわからないのに、やってみる中でああでもないこうでもないと試行錯誤してみないと、わかるものもわからないはずなのに、本当に時間がかかるものなのか、時間がかかるっていってもどれくらいなのか、やろうともしないで、答えだけを先に求めようとしてしまうところってあるよね。」

「そうだんだよね。本当に厄介なんだよね。だけど、そういう自分の固定した思考や判断って、予定調和にしかならなくて、失敗はしないけど、いい感じとは言えないんだよね。」

「誰だって未知のものに取り組んだり、誰もやっていないことをやってみようとするときには、不安だし恐れなんていう感情も出てくるよね。だけど、たとえ半信半疑でも、楽しめなくても、必要なことは淡々とやる。とにかくやってみる。そのことの積み重ねをまずはやることだよね。やりたいと思っていること、必要だと思っていること、そのものをちゃんとやっていくこと。周辺からではなくて、本丸から攻めていく。少しずつでも、着実にさ。」

「欲を言えば、どうしたら楽しめるかという視点も持てるといいよね。」

「そうだね、始めのうちはそんな余裕ないけど、やっていく中で、ちょっとずつ調整したり、改善してみたり、日々やり方とかアップデートしていくことができるといいよね。その先に、こうするともっと楽しいってものが見つかったらいいね。いきなり目標設定をしたり、ゴールを決めてしまうと、なかなかできなくなってしまうことも、やっていく中でかたちにしてみて、そこから次につなげていくことができると、ひらけていく、見えてくるものもあるよね。」

「なんかこの前話していたこととさ、同じようなことをまた話しているような気がするね。」

「僕らの話したいことって、考えていきたいことって、今そういうことなんじゃないかな。」

「そうだね。それは言えてる。」

「今日はなんだかいっぱい話した気がするな。」

「ほんとだね。僕も話せたって感じがしているよ。」

「ではではまた今後。」

「うん、また。」

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