ジョジョから受け取ったもの、受け継ぎたいもの
人間讃歌をテーマに、いまやアニメも第5部(JC単行本にして63巻分)まで作られ、国民的漫画、いや世界的な作品となっている『ジョジョの奇妙な冒険』だが、いちファンとして書いてみたいと思ったのでnoteに綴ってみる。
ジョジョに引き込まれた幼少期
僕と『ジョジョの奇妙な冒険』(以下ジョジョ)との出会いは小学1年生に遡る。衝撃的な出会いだった。親父がたまに家に週刊少年ジャンプを持ち帰ってくるのだが、幼いながらすでに漫画好きとなっていた僕はこれが楽しみで、間を空けても読めるような一話完結の作品(こち亀とか)などを拾い読みしていた。そんな中、目を引く特徴的な漫画があった。
衝撃的な絵に惹かれ、その変わったタイトルを覚える。これを最初から読んでみたい!その後、お年玉をもらったタイミングだっただろうか、近くの古本屋で一巻を見つけ、購入した。第4部とはかなり絵柄が違ったので、最初は少し戸惑ったが、みるみるうちに小学生の僕はジョジョワールドに魅了されたのだった。
なけなしのお小遣いで古本屋の単行本を買い集めていると、親父が目ざとく本棚のジョジョを読んでいたようで、親父もハマったのだろう、本屋に行ったときに少しずつ買ってくれたりして、1年かそこらの間に最新刊までが家の本棚に並ぶようになったのだ。
バイブルと化したジョジョ
単純に面白いから、と読んでいたジョジョだったが、何度も読み込みすぎてほぼ内容やセリフを暗記するまでになってしまった。中学、高校に至るまでジョジョ好きの友人と語り、原画集を買い、ジャンプで読み続けたジョジョ。いつの間にか僕の人生哲学はジョジョによって形作られていたようだった。
ジョジョのテーマは、作者の荒木飛呂彦先生が何度も言及しているように、「人間讃歌」である。運命という強大な力に抗うという物語の中で、人間が「勇気」を持って「恐怖を克服する」姿を描いている。受け取る印象は人によって違うかもしれないが、僕はジョジョを強く「哲学書」だと捉えている。一種の宗教であると言ってもいい。
そんなジョジョ信奉者は結構いるもので、そういった友人とはことさら仲良くなった。初対面の相手でも、お互いがジョジョ好きだと知れれば打ち解けるのは非常に早かった経験が一度や二度ではない。
ジョジョから受け取ったもの、受け継ぎたいもの
折に触れて、人生の岐路に立ったときに主人公である歴代のジョジョたちの行動は参考になった。紳士として振る舞うこと、策を巡らすこと、冷静に行動すること、意外性を持つこと、覚悟を持って進むこと。
詳しくは是非、作品を読んでもらいたい。作品を読む以上に僕から伝えられることは少なすぎると思うからだ。曲がって伝わっても良くない。気軽に摂取したいならアニメもわりと忠実なので良いと思うが、作品の「リアリティを持った熱」みたいなものを感じたければ原作漫画だろう。僕が個人的に好きなのは第4部だ。
僕はといえば、改めてジョジョから受け取ったものを何か自分の創作として表現していきたいと思う。ビジネス然り、noteでの発信然り。
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他の漫画にはないようなリアリティを追い求める、石仮面を被ったのではないかと思えてしまうような若々しい荒木先生が、いつまでも作品を書き続けてくれることを願ってやまない。
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