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2020トマト/ミニトマト栽培履歴【終了】

◇栽培面積

大玉トマト:2.5アール
ミニトマト:2.5アール
イタリアントマト:12㎡(10株)

◇品種

大玉トマト:麗夏 サカタのタネ
ミニトマト:キャロル7 サカタのタネ
イタリアントマト:ローマVF  Franchi社(イタリア)

◇播種

2020/8/11
麗夏 400粒/キャロル7 410粒
培土:与作(果菜類専用) ジェイカムアグリ株式会社

◇育苗

・2020/8/22朝〜24夕方 台風8号集荷場退避
・8/25夕方 ハモグリバエ被害確認
→スタークル粒剤 1g/株 株元散布(@1→株元散布終了・@1[ジノテフラン])

【殺虫剤】スタークル粒剤
■有効成分:ジノテフラン・・・1.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 4A[ジノテフラン]
■適用内容:トマト・ミニトマト
コナジラミ類、アブラムシ類
1g/株 5回以内(培土混和及び灌注は合計1 回以内、育苗期の株元散布は1回以内、定植時の土壌混和は1回以内、散布及び定植後の株元散布は合計2回以内)

★Point
・作用機構:ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR) 競合的モジュレーター 神経作用 4A ネオニコチノイド系
=昆虫の神経伝達系に作用して麻痺を引き起こすことにより殺虫します。同じ農薬または同じ系統(4A ネオニコチノイド系)の農薬はなるべく重複して使用しないことで、同類の農薬が効かない(耐性・抵抗性がある)害虫に進化することを妨げられます。
・浸透移行性・残効性があり効果が高い。
=定植時に処理すると、ダメージを受けやすい小さな株の状態でも長期間保護することができ、農薬の使用回数を削減できます。
・普通物のため哺乳類への安全性が高いことはもちろん、魚類・鳥類・天敵などへの安全性も高く、効果の割に環境にもやさしい農薬だと思います。
(引用・参考:北興化学工業株式会社ホームページ
※スタークル粒剤/顆粒水溶剤とアルバリン粒剤/顆粒水溶剤は全く同じものだそうです。

・8/30夕方〜9/2朝 台風9号集荷場退避
・9/2夕方 草勢回復および花芽分化促進
→ホスカル液肥(サカタのタネ) 1000倍 葉面散布
・9/4大玉鉢上げ
・9/7〜8ミニ鉢上げ
→伊良部堆肥センター 豊作堆肥1号 15kg
※露地の土に混和して鉢土に使用しています。
・9/8大玉 活着促進および花芽分化促進
→ホスカル液肥 1000倍 灌注
・9/10〜11ミニ 活着促進および花芽分化促進
→ホスカル液肥 1000倍 灌注
・9/23 追肥
→有機入り液肥はつらつ(琉球肥料株式会社) 1000倍灌注
・9/24 タバココナジラミ予防防除
→ダニトロンフロアブル 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)

【殺虫剤】ダニトロンフロアブル(フェンピロキシメート水和剤)
■有効成分:フェンピロキシメート・・・5.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 21A[フェンピロキシメート]
■適用内容:トマト・ミニトマト
タバココナジラミ類(シルバーリーフコナジラミを含む) 1000~20000倍 散布 収穫開始14日前まで 3回以内

★Point
・ハダニにも有効な殺ダニ剤ですが、トマト・ミニトマトの生育初期の大敵「タバココナジラミ」への適用がある。
・速効性、残効性に優れる。作用の発現は極めて速効的である。極めて低い濃度では速効性はみられなくなるものの、幼・若令虫が脱皮時(静止期)に死亡する作用がみられる。
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ

タバココナジラミ(バイオタイプB(シルバーリーフコナジラミ)およびバイオタイプQ=遺伝子の話)は、トマト黄化葉巻ウイルスを媒介して、「トマト黄化葉巻病」に感染させる。トマトやミニトマトの株がこの病気にかかると成長が著しく停滞し、最悪収穫ゼロとなるこわーい病気。ちなみに治療薬はなく、該当コナジラミが根絶しない限り、感染が蔓延するんです。
※トマト・ミニトマト栽培においては、とにかくこの「タバココナジラミ」を多発させないことが重要のため、発生前か発生初期の定期的な防除が必要になります。

【特殊展着剤】アプローチBI
■有効成分:ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸エステル・・・50.0%
■毒性:普通物
■適用内容:殺虫剤、殺菌剤 野菜類 5〜10ml/10L 添加

★Point
・植物表面をぬらす力に加え、植物中に薬剤をしみこます力を備えた機能性展着剤(アジュバント)。薬剤をしみこます事により(1)薬剤の効果向上(2)残効性の長期化(散布回数の軽減)などの効果があります。
・植物の表面のワックスを溶かさないので、展着剤そのものの薬害がない。
※アミスター20フロアブルやシグナムWDGなど、ストロビルリン系の薬剤と混ぜると薬害が出る恐れがあるので、使用しないように気をつけています。
・薬剤の浸透性が高まっても、残留性が高まることはないようです。
・製薬メーカーの方曰く、「ヘタクソでもちゃんと防除できる」。作物全体にムラなく丁寧に散布しなければ十分な効果が得られない薬剤でも、この展着剤を添加すれば勝手に隅々まで広がってくれるよーということらしいです(個人の意見ですが…)
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ

・9/28 トマトトーン 散布

【植物成長調整剤】石原トマトトーン(4-CPA液剤)
■有効成分:4-CPA・・・0.15%
■毒性:普通物
■適用内容:トマト・ミニトマト
低温時(20℃以下)50倍/高温時(20℃以上)100倍 散布
[トマト]開花前3日~開花後3日位(1花房で3~5花位開花した時期)・1花房につき1回
[ミニトマト]開花前3日~開花後3日位・1花につき1回

★Point
・植物ホルモン「オーキシン」の作用を利用した植物成長調整剤。
・植トマト、なす等の着果、肥大、熟期を促進します。
・初期収穫量の増加が期待できます。
・低温、日照不足などの条件下でも着実に着果させます。
(引用・参考: 石原バイオサイエンス株式会社ホームページ

※トマト・ミニトマトは1番花に確実に着果させることで、栄養成長(植物自体が大きくなる)と生殖成長(子孫を残す)のバランスがとれて、その後の着果と収量が安定すると言われているので、初期の着果が重要。
だいたい1週間で1花房増えていくので、大玉トマトでは週に1回・一番上の花房に散布するイメージ、ミニトマトでは、週に1回、そのとき咲いている花に散布するイメージとなります。11月末で散布終了。
・9/29 [トマト残り苗・ミニトマトのみ] ハモグリバエ発生確認
→カスケード乳剤 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)(@1)

【殺虫剤】カスケード乳剤
■有効成分:フルフェノクスロン・・・10.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 15[フルフェノクスロン]
■適用内容:トマト・ミニトマト
コナジラミ類、トマトサビダニ、ミカンキイロアザミウマ、マメハモグリバエ、トマトハモグリバエ、オオタバコガ、ハスモンヨトウ 2000~4000倍 散布 収穫前日まで 2回以内※ミニトマト適用に合わせて

★Point
・キチン質合成阻害の昆虫生育阻害剤であり、幼虫の脱皮阻害作用と雌成虫処理による産下卵ふ化抑制という特異的な殺虫作用を持つ。
・遅効性だが、残効性に優れる。
・通常の使用方法では天敵や授粉昆虫への影響が少ない。
→散布直後の幼虫たちはピンピンしているのでちょっと不安になりますが、次の日にはしっかり、亡くなっています。
また、散布直後は石油系の強い臭いがありますが、通常3日ほど経てば臭わなくなります。薬痕は少し残りやすいです。
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ

◇元肥

牛糞堆肥 宮古島1号(宮古島市資源リサイクルセンター/共和化工株式会社)380kg

◇定植

大玉トマト:9/29
ミニトマト:10/3
イタリアントマト:11/25
※スタークル粒剤 1g/株 植穴土壌混和(@1→植穴土壌混和終了・@2[ジノテフラン])

◇防除・農薬

基本的にコナジラミとの闘いです…
同じ農薬の使用回数は「@0」の形で記載(使用回数制限のない薬剤は記載しません)。
文章には個人の感想も含まれますので、参考までに。

・10/13 ウララDF(@1)/カスケード乳剤(@2→終了) 各2000倍+ダコニール1000(@1) 1000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)

【殺虫剤】ウララDF
■有効成分:フロニカミド・・・10.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 29[フロニカミド]
■適用内容:トマト・ミニトマト
アブラムシ類、コナジラミ類、ミカンキイロアザミウマ
2000~4000倍 散布 収穫前日まで 3回以内

★Point
・特にアブラムシ類に対しては、種に関わらず高い効果を示し、作物によっては4000倍(25ppm)まで薄めて使用可能。
・新しい系統の殺虫剤
→既存剤と異なる新規な作用性を持っているため、ローテーション防除に使用する殺虫剤として最適。吸汁阻害効果は速効的でアブラムシは直ちに加害できなくなるが、アブラムシが衰弱して茎葉から脱落するまでに数日かかるため、見掛け上は遅効的。
・高い浸透移行性
→葉巻を作り、薬剤のかかり難いアブラムシの防除にも最適。有効成分は新梢にも移行!
・すぐれた残効性と耐雨性
→葉内で適度な安定性を持ち、概ね2~3週間の残効性。また、耐雨性も良好。有効成分が散布後葉内に取り込まれるため、降雨による流亡での効果低下をまねくことが少ないものと考えられる。
・天敵・有用生物に対する影響が少ない
→カブリダニ類、寄生蜂などの天敵昆虫、訪花昆虫に悪影響は殆どない。
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ

★使用感など
安全性が高いのに残効性耐雨性もよく、露地栽培でかなり有用な薬剤になりそう。最近かぼちゃに適用拡大されたので、初期のアブラムシ防除に一役買ってくれるはず!
【殺菌剤】ダコニール1000(TPN水和剤40(フロアブル))
■有効成分:テトラクロロインソフタロニトリル(TPN)・・・40.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:FRAC M05(M)[TPN]
■適用内容:トマト・ミニトマト
うどんこ病、疫病、すすかび病、灰色かび病、葉かび病、斑点病、輪紋病など 1000倍 散布 収穫前日まで 2回以内※ミニトマト適用に合わせて

★Point
・広範囲の病害に有効。
・発売以来耐性菌の出現事例はなし!
・有効成分が微粒子なので植物に均一に付着し、高い防除効果を発揮。
・薬剤による汚れが少ない。
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ

★使用感など
適用病害と作物の幅が広いので使いやすいですが、もう少し使用回数制限が多ければいいのに…と思ってしまいます。
かぼちゃの貯蔵中の重要病害・つる枯れ病予防にも効果があるので、今後は常備することになりそう。(実際、連作している畑で適期に散布したところ、収穫時に腐っている果実が少なかった!)

・10/24 アルバリン顆粒水溶剤(散布@1・@3[ジノテフラン])/アファーム乳剤(@1) 各2000倍/コサイド3000 1000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)

【殺虫剤】アルバリン顆粒水溶剤
■有効成分:ジノテフラン・・・20.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 4A[ジノテフラン]
■適用内容:トマト・ミニトマト
カメムシ類、コナジラミ類
2000~3000倍 散布 収穫前日まで 2回以内

★Point
・ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR) 競合的モジュレーター 神経作用 4A ネオニコチノイド系
=昆虫の神経伝達系に作用して麻痺を引き起こすことにより殺虫します。同じ農薬または同じ系統(4A ネオニコチノイド系)の農薬はなるべく重複して使用しないことで、同類の農薬が効かない(耐性・抵抗性がある)害虫に進化することを妨げられます。
・広範囲の害虫に効果。
・他のネオニコチノイド系に類を見ない、ユニークな殺虫特性。
・高い浸透移行性
→茎葉散布、土壌混和処理、育苗箱処理、湛水散布にて速やかに効果を発揮し、十分な残効を示します。
・既存剤の薬剤抵抗性害虫にも高い効果。
・普通物のため哺乳類への安全性が高いことはもちろん、魚類・鳥類・天敵などへの安全性も高く、効果の割に環境にもやさしい農薬だと思います。
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ
※スタークル粒剤/顆粒水溶剤とアルバリン粒剤/顆粒水溶剤は全く同じものだそうです。
【殺虫剤】アファーム乳剤
■有効成分:エマメクチン安息香酸塩・・・1.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 6[エマメクチン安息香酸塩]
■適用内容:トマト・ミニトマト
コナジラミ類、トマトサビダニ、ハモグリバエ類、オオタバコガ
2000倍 散布 収穫前日まで 5回以内

★Point
・グルタミン酸作動性塩化物イオン(塩素イオン)チャネル(GluCl) アロステリックモジュレーター 神経および筋肉作用 6 アベルメクチン系・ミルベマイシン系
→害虫の薬剤抵抗性の発達を防ぐため、異系統の農薬とローテーション散布する。
・作物の生育時期を選ばず、害虫の発生に応じた使用が可能。確実な効果が期待できます。
・ハスモンヨトウ、オオタバコガなどの大型チョウ目に、速効性を発揮します。
・コナガ、アザミウマ類、ダニ類、ハモグリバエ類など、複数の害虫を同時に防除します。
・収穫前日数が短く、適用作物も60種類以上と幅広く使えます。
・速やかに分解し、長く残りません。
・有効成分は自然物に由来、作物にも環境にも散布者にも安心です。
(引用・参考:シンジェンタジャパンホームページ

★使用感など
使用回数制限も5回と多く、効果のある害虫も幅広い。安全性も高く、予防薬剤としてとても使いやすいと思いますが、ちょっと高いのが難点。農薬メーカーの方の話によると、宮古島のコナジラミには効きづらいという話があるそうです。私はコナジラミにある程度効果があるものと同時に、主にハモグリバエ対策として散布していたので、その点はあまりわかりませんでした。

・11/1 [大玉欠株のみ]ベンレート水和剤 1000倍灌注(@1)

【殺菌剤】ベンレート水和剤
■有効成分:ベノミル・・・50.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:FRAC 1(B1)[ベノミル]
■適用内容:トマト・ミニトマト
萎凋病 1000倍 150~300mL/株 灌注 定植前~定植1か月後 2回以内

★Point
・B:細胞骨格とモータータンパク質 有糸分裂におけるß-チューブリン重合 MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)
※高/広範囲の耐性菌が発生。
・幅広い適用の殺菌剤
水稲・野菜・果樹などの幅広い作物に使用でき、浸透移行性に優れ、予防・治療の二つの効果を示します。
・多くの病害に効果
茎葉の病害、貯蔵病害、種子伝染性病害、土壌病害など、多方面にわたり優れた効果を示します。
・作物の汚れが少ない
低濃度で使用できるので、作物を汚染することが少ない薬剤です。
(引用・参考:住友化学株式会社ホームページ

★使用感など
結果的に病気を抑えられなかったのでなんとも言えませんが。耐性菌が出ているということは、効きにくいということなのでしょうか。萎凋病は土壌病害のためそもそも発病後は抑え込むのが難しい病気ではあるので、判断が難しいところです。

・11/3 アニキ乳剤(@1) 2000倍/ダコニール1000(@2→終了) 1000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)

【殺虫剤】アニキ乳剤
■有効成分:レピメクチン・・・1.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 6[レピメクチン]
■適用内容:トマト・ミニトマト
オオタバコガ、ハスモンヨトウ、ハモグリバエ類、トマトサビダニ 2000倍 散布
コナジラミ類、ミカンキイロアザミウマ 1000~2000倍 散布
収穫前日まで 3回以内

★Point
・グルタミン酸作動性塩化物イオン(塩素イオン)チャネル(GluCl) アロステリックモジュレーター 神経および筋肉作用 アベルメクチン系 ミルベマイシン系
・新規化合物レピメクチンが有効成分で、チョウ目害虫を中心に幅広い殺虫スペクトラムを持ち、速効性に優れた野菜・果樹・茶用の殺虫剤。
・ハスモンヨトウは速効的に摂食を停止し、体が麻痺したかのように動かなくなり死亡する。
・コナジラミ類の卵・幼虫(若齢)・成虫まで幅広い生育ステージで高い吸汁阻害効果を発揮。その結果、トマト黄化葉巻病の媒介抑制に高い効果。
・浸透移行性もあり、気温(低温・高温ともに)による作用性の低下もない。
(引用・参考:三井化学アグロ株式会社ホームページ

★使用感など
アファーム乳剤と同系統の作用機構のため、薬剤抵抗性を発達させないよう、他剤とのローテーションにするなど注意が必要です(私は完全にアファームとローテーションしてました。失敗

・11/6 [大玉欠株のみ]ベンレート水和剤 1000倍灌注(@2)
・11/11 アファーム乳剤(@2) /アクタラ顆粒水溶剤(@1) 各2000倍/カリグリーン 800倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)

【殺虫剤】アクタラ顆粒水溶剤
■有効成分:チアメトキサム・・・10.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 4A[チアメトキサム]
■適用内容:トマト・ミニトマト
コナジラミ類 2000倍 散布 収穫前日まで 2回以内※ミニトマトの制限回数に合わせて

★Point
・ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR) 競合的モジュレーター 神経作用 4Aネオニコチノイド系
=昆虫の神経伝達系に作用して麻痺を引き起こすことにより殺虫します。同じ農薬または同じ系統(4A ネオニコチノイド系)の農薬はなるべく重複して使用しないことで、同類の農薬が効かない(耐性・抵抗性がある)害虫に進化することを妨げられます。
・広範囲の害虫に効果。
・作物の隅々までいきわたる効果で、隠れた害虫も逃がしません。
・葉への吸収率が良いために、効果が安定しており、耐雨性も優れている。
(引用・参考:シンジェンタジャパンホームページ

★使用感など
安定のネオニコチノイド系。頼りすぎか…?

・11/12 [大玉欠株のみ]補植12株 ベンレート水和剤(@3)1000倍 灌注
・11/23 アニキ乳剤(@2) 2000倍/カリグリーン800倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)

【殺菌剤】カリグリーン(炭酸水素カリウム水溶剤)
■有効成分:炭酸水素カリウム・・・80.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:FRAC NC(NC)[炭酸水素カリウム]
■適用内容:トマト・ミニトマト
うどんこ病、さび病、灰色かび病、葉かび病
800倍 散布 収穫前日まで 使用回数制限なし

★Point
・効果は速効的で、カリウムイオンが植物病原菌の細胞に入り込み、細胞内のイオンバランスを崩し、細胞機能に障害を起こし病斑を消滅させます。
・人や環境にやさしい
主成分の炭酸水素カリウムは、食品や医薬品に使用されており、人畜に安全性が高く、本剤の分解物であるカリウムイオンおよび炭酸イオンは広く天然に存在しており、環境にやさしい病害防除剤です。JAS(日本農林規格)が定める有機農産物にも使用可能。
・ミツバチや天敵、魚介類に影響が少ない
ミツバチや蚕が、本剤のかかった葉を食べたり触れても影響なし。マルハナバチなどの訪花昆虫、チリカブリダニなどの天敵に対しても影響が少なく、天敵利用の防除体系が可能です。また、魚介類に対しても影響が少ない薬剤。
・肥料効果も期待できる
主成分の炭酸水素カリウムは、防除効果を発揮した後、植物に吸収され肥料効果を発揮し、植物の成長を促進します。
・耐性発達の懸念は少ない
他剤耐性菌に有効で、耐性菌の出現もほとんどないと考えられ、連続散布が可能です。
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ

★使用感など
特にトマト・ミニトマトにおいては生育後期のカリウム不足がかなり味に影響するので、とても便利!安全面からも、安心して使っていますが、カリウムはマグネシウムとの拮抗作用に注意。同時にマグネシウムも葉面散布するのが良い印象。同じく拮抗作用のあるカルシウムについては、宮古島では土から十分供給されるので、ミニトマトにおいては、過乾燥にさせないようにすればある程度問題なさそうな印象です。

・11/30 アクタラ顆粒水溶剤(@2) /アファーム乳剤(@3) 各2000倍/カリグリーン800倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・12/5 コルト顆粒水和剤(@1) 4000倍/アフェットフロアブル(@1)/ランマンフロアブル(@1) 各2000倍 散布

【殺虫剤】コルト顆粒水和剤
■有効成分:ピリフルキナゾン・・・20.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 9B[ピリフルキナゾン]
■適用内容:トマト・ミニトマト
アブラムシ類、コナジラミ類 4000倍 散布 収穫前日まで 3回以内

★Point
・昆虫の行動を制御するこれまでにない殺虫剤
速効的に吸汁活動を停止させ、歩行・飛翔行動を阻害して作物から離脱させます。また、定着行動を阻害することにより、作物に寄生できないまま死亡させます。
従来の殺虫剤にない作用で、有機リン剤、カーバメート剤、合成ピレスロイド剤、ネオニコチノイド剤などの薬剤に対して感受性の低下した害虫に対しても有効。
・アブラムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類などのカメムシ目害虫や、チャノキイロアザミウマなどのアザミウマ目害虫に対して高い効果。
・速効的な摂食阻害作用
速やかに吸汁行動に影響を及ぼし、高い摂食阻害作用を示します。
・天敵や有用昆虫に優しい。
天敵類への影響が少ないため、IPMでの活用に適しています。
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ

★使用感など
2年ほど前までは、コナジラミ類にとにかく良く効く印象。抵抗性が出てきているのか、効きづらくなってきている感じ。一時的に成虫密度は減らせますが、そのあとが課題。
【殺菌剤】アフェットフロアブル
■有効成分:ペンチオピラド・・・20.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:FRAC 7(C2)[ペンチオピラド]
■適用内容:トマト・ミニトマト
うどんこ病、すすかび病、灰色かび病、葉かび病など 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内
ミニトマトのみ 斑点病 2000倍 散布 収穫前日まで 3回以内

★Point
・C:呼吸 複合体II コハク酸脱水素酵素に作用
・幅広い病害スペクトラム
担子菌、子のう菌、不完全菌に属する幅広い植物病原菌に対し、高い活性を示す新規なチオフェン系殺菌剤です。
・既存薬剤耐性菌に有効
既存薬剤耐性菌(ジカルボキシイミド系耐性うどんこ病菌など)に優れた効果を示す新規殺菌剤です。
・優れた予防効果
分生胞子の発芽阻害に優れるため、発病前から発病初期の予防的散布が効果的です。また、胞子形成阻害作用が強く、二次感染の防止も期待できます。
・収穫前日まで使用可能
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ

★使用感など
幅広い適用病害と作物で予防防除の一剤として使いやすいが、やはり高価。こちらもかぼちゃのつる枯れ病に効果ありとのこと。歴史的な悪天候で、ハウス内湿度が異常に高い状態が続いていたので、灰色かび病とミニトマトに斑点病が発生。登録薬剤が少ない中で、こちらを使用することにしました。
【殺菌剤】ランマンフロアブル(シアゾファミド水和剤)
■有効成分:シアゾファミド・・・9.4%(w/w)[10.0%(w/v)]
■毒性:普通物
■作用機構分類:FRAC 21(C4)[シアゾファミド]
■適用内容:トマト・ミニトマト
疫病 1000~2000倍 散布 収穫前日まで 4回以内

★Point
・予防効果主体の薬剤ですが、胞子(遊走子)のう形成阻害作用に優れ、次世代の菌密度を効率的に抑えます。その結果、未感染葉(上位葉)への病害進展を防ぎ、予防効果を超えた優れた防除効果を示します。
・新規な化合物グループ(シアノイミダゾール)の殺菌剤。既存薬剤(フェニルアマイド系、ストロビルリン系)が効きにくくなった耐性菌にも優れた効果を示し、耐性菌管理に有用な薬剤です。
・残効性に優れ、他薬剤の混用も可能・有用昆虫への影響も少なく、人畜・魚介類に対しても極めて優れた安全性。
(引用・参考:GREEN JAPANホームページ)

★使用感など
歴史的悪天候による疫病の拡大予防のために散布しました。結果、広がらずに済みました。

・12/9 サフオイル乳剤 300倍 散布

【殺虫・殺菌剤】サフオイル乳剤(調合油乳剤)
■有効成分 :調合油(サフラワー油および綿実油の合量として)・・・97.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:物理的作用
■適用内容:トマト・ミニトマト
チャノホコリダニ、トマトサビダニ、コナジラミ類、うどんこ病
300倍 散布 使用回数/時期制限なし

★Point
・物理的に作用(薬剤が害虫の気門を塞ぐことによって効果を発現)する剤であり、抵抗性が発達するおそれが殆どないので連続散布が可能。
・既存の薬剤に対して抵抗性の発達したハダニ類およびコナジラミ類にも効果を発揮。
・殺卵活性も認められ、ハダニ類およびコナジラミ類の全発育ステージに対して有効。
・天敵や訪花昆虫に対する影響が小さく、IPM(総合的病害虫管理)に適している。
・有効成分は食用の植物油なので安全性が高く、収穫前日まで散布可能。
・日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用することができる。
・散布液が直接かからないと効果がないため、丁寧な散布が必要。
(引用・参考:OATアグリオホームページ

★使用感など
使用翌日の効果はまずまず。成虫が減ったな~という印象がある。卵にも効くということだが、幼虫には効かないようなので、ハウス内で増殖サイクルに入ってしまったら、最低5日間隔で散布しないとどんどん増える。初期防除が肝心。

・12/13 サフオイル乳剤 300倍/カリグリーン 800倍/コサイド3000 1000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・12/16 ウララDF(@2)/アフェットフロアブル(@2) 各2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・12/25 コルト顆粒水和剤(@2)4000倍/カリグリーン 800倍/コサイド3000 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・1/2 ウララDF(@3→終了) 2000倍/カリグリーン 800倍/コサイド3000  2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・1/10 サフオイル乳剤 300倍/アフェットフロアブル(@3→終了)/コサイド3000  各2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・1/19 サフオイル乳剤 300倍/カリグリーン 800倍/コサイド3000 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・1/27 サフオイル乳剤 300倍/カリグリーン 800倍/コサイド3000 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・2/5 サフオイル乳剤 300倍/カリグリーン 800倍/コサイド3000 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・2/12 アファーム乳剤(@4) 2000倍/カリグリーン 800倍/コサイド3000 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・2/18 サフオイル乳剤 300倍/コサイド3000 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・2/24 サフオイル乳剤 300倍/コサイド3000 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・3/3 サフオイル乳剤 300倍/カリグリーン 800倍/トリフミン水和剤(@1)3000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)

【殺菌剤】トリフミン水和剤
■有効成分:トリフルミゾール・・・30.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:FRAC 3[トリフルミゾール]
■適用内容:トマト・ミニトマト
葉かび病、すすかび病 3000倍 散布 収穫前日まで 5回以内

★Point
・G:細胞膜のステロール生合成 ステロール生合成におけるC14位の脱メチル化酵素に作用
・予防効果と治療効果に優れ、病斑の拡大阻止力や胞子形成阻止力があります。
・浸透性に優れるので、散布後に降雨があっても効果にほとんど影響がありません。
・他剤耐性菌にも優れた効果があります。
・低濃度で効果が持続し、作物に対して汚れの少ない薬剤です。
・作物に対して薬害の心配が少なく、また人畜・水産動植物・ミツバチに対しても毒性が低い殺菌剤です。
(引用・参考:日本曹達株式会社ホームページ

★使用感など
コナジラミのパンデミックにより、すすかび病が目立ってきたのでこちらで防除。普段、かぼちゃのうどんこ病にも使用。使用回数制限が5回なので頼れるが、今後は耐性が発達しないよう、作用機構が異なるものとローテーションしていく必要がある。

・3/9 サフオイル乳剤 300倍/コサイド3000 2000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・3/15 サフオイル乳剤 300倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・3/18 エコピタ液剤150倍 散布

【殺虫・殺菌剤】エコピタ液剤(還元澱粉糖化物液剤)
■有効成分:還元澱粉糖化物・・60.0%
■毒性:普通物
■作用機構分類:物理的作用
■適用内容:野菜類
コナジラミ類、ハダニ類
100~200倍 散布 収穫前日まで 使用回数/時期制限なし

★Point
・食品(還元澱粉糖化物)が有効成分。日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用できる。
・物理的に作用(薬剤が害虫の気門を塞ぐことによって効果を発現)する剤であるため、薬剤抵抗性を発達させるおそれがほとんどないと考えられます。
・散布液が直接害虫にかからないと効果がないため、丁寧な散布が必要。
(引用・参考:協友アグリ株式会社ホームページ

★使用感など
コナジラミがパンデミックしたため、ハウス全体に徹底散布。150倍でも十分効果。
散布後なんともいえないベタベタと合成のりのような臭いが残るので、収穫が近い場合はなるべく使いません。

・3/23 サフオイル乳剤 300倍/トリフミン水和剤(@2)3000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・3/29 サフオイル乳剤 300倍/トリフミン水和剤(@3)3000倍/カリグリーン3000倍(肥料として) 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・4/5 サフオイル乳剤 300倍/トリフミン水和剤(@4)3000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・4/11 サフオイル乳剤 300倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・4/17 サフオイル乳剤 300倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)
・4/24 サフオイル乳剤 300倍/デルフィン顆粒水溶剤 1000倍 散布(展着剤アプローチBI 2000倍 添加)

【殺虫剤】兼商デルフィン顆粒水和剤(BT水和剤)
■有効成分:バチルス チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素(BT) ・・・10.0%(力価として 1000 B.m.y 単位/mg)
■毒性:普通物
■作用機構分類:IRAC 11A[バチルス チューリンゲンシス生菌と殺虫タンパク質生産物]
■適用内容:野菜類
オオタバコガ、ハスモンヨトウ、ウリノメイガ、アオムシ、コナガ、シロイチモジヨトウ 1000倍 散布 収穫前日まで 使用回数/時期制限なし

★Point
・害虫への効果の発現がはやく、散布後すぐに食害を抑制。
・農薬使用回数にカウントされません(日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培においても使用できる)。
・天敵類や蜂に影響がなく、害虫の異常増殖(リサージェンス)の心配がない。
(引用・参考:アグロ カネショウ株式会社ホームページ

★使用感など
シーズン終盤に発生するオオタバコガ・ハスモンヨトウの対策として散布。
チョウやガの幼虫にすごく効く下剤のような感じで、お腹を壊してそれ以上食べられなくなるという感じでしょうか。ちょっと整腸剤のような臭いがします。値段が少し高めですが、安心して使用できて効果が高いので、信頼しています。

◇追肥

・住友液肥2号(住友化学株式会社)
灌注300~500倍
N-P-K:10-5-8
・くみあい尿素入り複合液肥2号(琉球肥料株式会社)
灌注200~500倍・葉面散布500倍
N-P-K:10-5-8
・高級有機液肥 シィー・プロテイン(喜多組商事株式会社)
灌注300~500倍・葉面散布1000倍
N-P-K:6.5-0-0
・微量要素肥料 ボロンセブン(粉状)(全国農業協同組合連合会)
葉面散布1000倍
N-P-K:5-9.2-13 Mg:34 Mn:17 B(OH)3:14 硫酸第一鉄:6.7 硫酸銅:0.32
・メタリックK(旭化学工業株式会社)
葉面散布1000倍
N-P-K:2-8-12 Mn:0.1 B:0.5
・くみあい 葉面マグ(ナイカイ商事株式会社)
葉面散布500倍
Mg:16
・[微生物資材(土壌改良資材)]菌力アップ(サンビオティック・株式会社大地のいのち)
灌注100倍※萎凋病対策として

◇収穫

大玉トマト:11/20~12/25 収穫終了・撤収
ミニトマト:11/8~5/8 収穫終了・5/25 撤収
イタリアントマト:1/~5/8 収穫終了・5/25 撤収

(最終更新:2021年9月2日)


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