見出し画像

謝らない人たち

先日、子供の友達のお母さんと話していた時のことです。

新型コロナウイルスの影響でネット注文をよくするようになったが、トラブルも増えたという話を二人でしていました。

彼女は読書好きでよく本を読む人です。ネットで本を注文し、ショップから発送したと連絡が来たのに、待っても待っても商品が来ない。ショップにメールで連絡すると、「調べたところ在庫がありませんでした。他のショップを調べて改めて送ります」と返信が来たとのこと。発送したという連絡は何だったのか?

しばらくして、商品が届いた。それも、同じ本が2冊。別々に届いたそうだ。彼女はまたショップにメールした。「同じ本が2冊届きました。どういうことですか?」

ショップからの返信は、「私たちはあなたが好きです。そのためのプレゼントです」と。ミスに対する謝罪はなく、この返信に彼女もあきれ返っていました。多分、注文を受けたショップが連絡した他のショップから別々に送られてきたのだろうと話していました。

以前にこんなこともありました。

これは、子供が私立の保育園に通っていたころの話ですが、保育園に通う卒業前の最後の5月。母の日に担任の先生にプレゼントを買おうというお母さんがいました。なぜなら、他のクラスでそういう話が出ているからと。しかし、私たちのクラス代表を務めているお母さんは、「その必要はないと思います。母の日は私たちの日で、先生の日は別にあります。」と言われました。トルコでは11月に「先生の日」があり、手紙やプレゼントを渡します。このクラスでも先生の日にみんなでお金を集めてプレゼントを渡していました。

それでも、プレゼントを買おうといったお母さんは、「何故ですか?先生は担任の先生でもあり、子供たちのお母さんでもあります!」と言って、「私に賛同してプレゼントを買いたい人はお金を集めます」と言い、お金を集め始めました。

このやり取りは、クラスのお母さんたちのWhatsAppグループでやり取りされていたのですが、しばらく何度もメッセージのやり取りがあり、私はトルコ語を読むことに疲れてしまいました。

そんなやり取りが行われているとき、学校から通達が来ました。「母の日に先生たちにプレゼントを渡さないでください」

この通達を受けて暴走していたお母さんは、「残念ながら私たちの気持ちが通じませんでいた」等の内容のメッセージを送ってきて終わりになりました。そして、何人かで集まっていたお金は卒業式後に「先生にクラスからプレゼントを買って渡します」と言って、プレゼントを買って渡していました。このプレゼントにはお金を出している人もいれば、出していない人もいます。私は出していませんでした。

何も知らない先生はからは、「みなさん、ありがとうございます!!」とメッセージが来ていました。

国が違えは謝罪に対する考え方が違うのだと感じさせられます。こちらでは、「謝ったら負けだ」と言われます。

学校では「間違ったことをしたらきちんと謝りましょう」と習っているのですが。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?