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理解してもらえないかも…がつくる孤独感


バオバブでお話する人の中には、「誰かに相談というものをするのが全くの初めてです」という方もいらっしゃいます。


相談をしたことない人は、相談の仕方がわからず、何をどこから話せばいいのかわからず戸惑っています。最初は少なからず、居心地が悪そうな場合が多いです。


そして、よく前置きをして話し始めます。


「こんなこと言ったら、甘えているって思われるかもしれないんですけど…」

「こんなこと言われても困るって思うかもしれないんですけど…」

「意味わからなかったらすみません。あの…」

「すごい大きな困りごとじゃないかもしれませんが…」

などなど。私はこの前置きする気持ち、すごいよくわかるのです。

最初の最初、自分の溜め込んでた気持ちを話すときに、目の前の人(私)が理解してくれなかったらどうしよう?と思うのは自然なことだと思います。誰かに話して、すでに失望を経験した人もいたかもしれません。

「理解してもらえないかも」って、孤独。この苦しみが全然伝わらないかもって考えたら、本当に孤独。だからここまで黙ってきたのに、いよいよ苦しくて、ついに話そうと思って選んだこの人(私)に「何いってんの?」みたいな顔されたら、もうどうしたらいいの。

そんな風に私だったら思うだろうな〜と、想像するのです。

この前、相談にいらした方が「こんなに聞いてもらった〜と感じたのは初めてです」と言ってくれました。「理解されたのは初めてです」とは言わなかった。


そうなのです。私は最初、聞く人になります。最初から相手を理解しにかかるのは、少し雑な気がします。なんでも理解できる!というのは嘘くさい。でも、その人がどんな気持ちでいるのかを、じっくり聞くのが私の最初の役割だと思っています。

それをバオバブ検討中の方が知っていてくれたら嬉しいな、と思った話。

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2023年のテーマは洒洒落落。物事にとらわれず、さっぱりと生きたい。そんなハマダのこだわりレスな記事はこちらに収めます。

対話のカケラ(マガジン)


ハマダユイ
ソーシャルワーカー11年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。

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