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「隠れブラック企業」に見極め方

日本には「ブラック企業」がたくさんあります。

最近は「長時間労働」や「パワハラ」が見つかった企業を表彰する「ブラック企業大賞」もありますね。

世間的に「ブラック企業」の存在はかなり露出してきたと思います。

とはいえ、一見「ホワイト企業」のように見える企業も、実は「ブラック企業」だったということがあります。

これから転職活動を始める方やブラック企業の特徴やその見極め方を知りたい方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。


【前提】ブラック企業の特徴

一応、前提として「ブラック企業」の特徴を10個あげてみます。

1.離職率が高い
2.業務量が多い
3.残業時間が多い
4.人材不足である
5.退職させてくれない
6.就業規則を守れていない
7.サービス残業をさせられる
8.常に採用活動を行っている
9.パワハラ、モラハラがある
10.達成困難なノルマを課される

こんな感じ。よくあるブラック企業の特徴ですね。

上記に当てはまる数が多ければ多いほど労働環境が悪くなります。

「隠れブラック企業」の特徴

「隠れブラック企業」の特徴の下記の2つがあります。

①基本給が高い
②やりがいあり

詳しくみていきます。

①:基本給が高い

「隠れブラック企業」の特徴の1つ目は「基本給が高い」です。

求人票には、意外なほど給料を高額に設定しているところも少なくありません。

ぶっちゃけ、転職者にとってはかなり良い条件に見えますが、要注意。

実は基本給に残業代が含まれているため、基本給でも高額に見えるというわけです。

「なんでこんなに給料が良いんだろう…」と思ったら要注意。隠れブラック企業の可能ありです。

特に「みなし残業代」が給与に含まれることは珍しくありません。

とはいえ、ブラック企業の場合は、この残業代分よりもはるかに多い残業を強いられることが多くなっています。

ですので、一見、高給に見えたとしても、実際は労働時間に見合わない安い給料であることもあります。

②:やりがいあり

「隠れブラック企業」の特徴の2つ目は「やりがいあり」です。

自分の人生に「やりがい」を見つけることはとても大切です。

というのも「やりがい」がなければ「なんのために生きているのか?」が不明になり、生きる価値を失うからですね。

とはいえ、ブラック企業はこの「やりがい」をうまく利用し、社員に長時間労働をさせます。

いわゆる「やりがい搾取」ですね。

・この仕事をすれば、君はもっと伸びる!
・若いうちにたくさん働けば、成長する!
・君に与えられた仕事は全て意味がある!

ぶっちゃけ、聞こえは良いですし、言われた方も良い気分になります。

当時、私もよくこのような言葉をかけられていました。言われた瞬間は気持ちよくなりますが、時間が経つと「身を削って働いてね」と、脳内変換してしまい、萎えていました。

とはいえ、裏を返せば、「たくさん働いて会社にお金を入れてね」ということ。

全てがそうではありませんが、隠れブラック企業の場合はそういう意図があります。

「やりがいを持つ=たくさん働く」ではないので、自然と長時間労働となり、疲弊していくのです。

隠れブラック企業の見極め方

ここまで「隠れブラック企業の特徴」について見てきました。

割と好条件なことであっても、注意が必要です。

じゃあ、どうやって「隠れブラック企業」を見極めるのかというと下記の3つです。

見極め方①:現場で1週間インターンをする
見極め方②:「みなし残業代」がどのくらい含まれているのか確認
見極め方③:社員の1日の様子を見つつ、「精神論」「根性論」の言葉が使われていないかを確認する

こんな感じです。上記のことはしっかりと確認する必要があります。

特に、自分が働く部署でインターンをしてみて、「現場はどんな雰囲気なのか」「ブラック環境ではないか」を見極めるのが大切です。

入社する前に現場で働くのもあり

結論、見極め方の「②」に関しては、人事の方に聞けばすぐに解決ですね。

「①③」に関しては、実際に現場で仕事をしてみると良いかもしれません。

上司や同僚の様子を見つつ、変な人はいないかとか、「精神論」「根性論」の言葉が使われていないかとか、観察する感じ。

ちょい大変かもしれませんが、入社前で気づくのと、入社してから気づくのではかなり違います。

ぶっちゃけ、初対面では「みんな良い人」です。何日か一緒に過ごすことで「?」という人がいれば注意。

特に転職は本当に自分の人生が変わるイベントなので

・その会社は自分に合っているのか?
・仕事内容や勤務時間に問題はないか?
・上司は同僚とうまくやっていけるのか?

を本気で考えることが大切です。

転職した後に「変な人がいたからまた転職…」となれば、自分の経歴に傷がつき、転職しづらくなります。

「ブラック企業」「隠れブラック企業」を見極めつつ、自分に合った会社を見つけましょう。

まとめ

「ブラック企業」はよく聞きますが、「入社してみたら、ブラック企業だった…」という可能性もあります。

入社する前に、「本当にその会社に入社して良いのか?」について、時間をかけて検討すべきです。もちろん、「採用されたらどの会社でも良い!」など、安易な考えをしていると、ブラック企業だった…ということもあります。

これから転職活動を始める方やブラック企業の特徴やその見極め方を知りたい方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。