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ハマショーの育休日記 第二話

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こんにちは!Dance PhotographerHama Showです!

前回に引き続き、ハマショーが育休取得した時のお話をします。
今回は妊娠〜出産までのお話。

ハマショーの育休日記 第二話
〜父親宣告編〜

※この記事は2020年に書かれたものです。



「順調にいけば10ヶ月後に父親になります」

という幸運で幸せな宣告を受けてからというもの、僕は無数のタスクに襲われるような感覚があった。もともと、攻略本を読んでからゲームをプレイするような性格の僕は、妊娠&出産に向けて蓄えないといけない予備知識が無数にあって、それを順に学ばなければならない、と思い込んでいたのだ。

「妊娠 初期」という単語を調べては「避けるべきモノ」に過敏になって、「いやいや、夫が過敏になり過ぎて嫁さんに圧をかけてしまうというのもなあ…」と自戒する日々。(それでも"それは食べない方がいいんじゃない?"とか言ってしまってたいたので、多少なりストレスになっていたようだ)

マグロは水銀が入っているからNGとか、チーズは加熱処理されているものならOKとか、なまものは時間が経過するとナントカ菌が繁殖するからNGとか…

「出産したら最初にお寿司を食べるぞ…」

と妻は何度も言っていた。

だが、お酒もタバコも辞めなかった人が妊娠に気付き無事出産したケースを聞いたり、「NGな食べ物?ああ、そんなの迷信だよ。都市伝説。」と言う人もいた。

…結局さ、何が良くて何が悪いん?

情報に振り回されて疲れてしまった僕らは、安定期を過ぎたあとに一緒にお寿司を食べた。幸せそうに海老を頬張る妻を動画に撮って、今も保存してある。

妊娠初期には悪阻(つわり)も始まり、毎日のように吐いていた。吐くものがない時はゲップのように、空気を吐いていた。悪阻の有無もさることながら、悪阻には何種類もあることも後から知った。

「え、悪阻って、気持ち悪いだけでしょ?」という言葉は言わずに飲み込んだ。僕の妻の悪阻は"食べづわり"。気持ち悪くなる直前に何か食べものを口にすると、悪阻が軽減されるらしく、枕元にはクッキーやアメを置いていた。眠気まなこな状態でクッキーを手探りで取る姿は寝ボケておやつを食べているようで「食いしん坊」のようだったが、本人が一番大変なのだ。

後日、嫁さんに「妊娠初期にやってもらって助かったこと」を聴くと次の2つだった。

①家事
②腰をさする

①の家事は言わずもがな。悪阻や、お腹が大きくなってからは動きたくても動けない。食事も掃除も洗濯も、出来ることは全てやった。いわゆる"担当"のような概念はウチには無い。やってないなら自分がやればいいや、という感覚でいると上手くいった気がする。悪阻の時は特に料理に気をつけた。食べられる物は何か、毎日語ってはクックパッドで調べて作る。ある日突然「水の匂いがムリ」と言って麦茶に切り替わったこともあった。

盲点だったのは②。お腹が大きくなると、立つ時は前傾姿勢になるため、腰に負担がかかるのだ。就寝前、妻にあぐらの姿勢になってもらって、お尻のすぐ上・背骨の両脇を指圧する日が続いた。これは多くの妊婦さんに共通するようなので、オススメしたい。

つまるところ、妊娠〜出産直前まで夫である僕がパートナーのために役立てたことは"行動すること"であった。

僕は学者でもないし医療従事者でもないので、専門的なことには言及できない。だけど、調べすぎ・気にし過ぎ、が精神衛生上良くなかったこともあった。それよりもお腹で子供を育ててくれている妻を"パートナー"として"女性"として接する意識を持った。

妊娠についての知識を調べて話すのではなく、一枚でも多く皿を洗い、洋服を干して、10円でも安い食材を求めて自転車を走らせたり、食べられるものを作ったり、買い物や外食に誘ったり。それが、妻の負担軽減やストレス発散に繋がることが僕は嬉しかったのだけど、理由はもう一つ。「口だけで何もしなかった」なんて後から思いたくないのだ。

パートナー「あ〜◯◯やってないわ〜」

夫「あ、大丈夫、やっといた」

↑この会話、超クールですよね。

パートナーに助言をして相手に変化を求めるのではなく、自分で動いて状況を改善するほうがはるかに建設的に思えた。ダメならその都度改善すれば良いのだが、出産後の育児に関する試行錯誤に比べれば、この時の労力なんか微々たるものだったと、あとから知る。



つづく。

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