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ハマショー的クリエイティブ論①作品作りに必要なたった一つの法則

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こんにちは!Hama Showです!

今日の結論は”コピー”。
コピーし続けた先に「自分」がある。
以下余談です。


突然ですが、みなさまは”作品作り”してますか?

僕にとって”作品”とは、”依頼が無くても自主的に撮りたい写真”のことです。誰のためでもなく、ただ表現したい…そういう理由で撮る写真のこと。

僕はダンスイベントの撮影を続けていますが、これは最高に刺激的で楽しい仕事です。もっと撮りに行きたい。こうした撮影のほかに、ダンサーをモデルに起用した作品撮りも並行して続けています。

イベント撮影はオーガナイザーさまがご用意してくださった現場をカッコよく残す仕事ですが、作品撮りは自分の想像力の赴くままに場所を選んで写真を撮る。

仕事であるかないかに関わらず、誰かの依頼を受けてモノ作りをすると、その誰かの意図や方向性が反映されます。対して、自主的にモノ作りをすると、そこに入る「他人の意図」は限りなく薄くなり、自分のピュアな想いやセンス(=今まで何をみてきたか)が反映されるようになります。そうしたモノ作りには、「情熱をカタチにする」というポジティブなエネルギーが回るし、イベント撮影とはまた別の最高な刺激がある。

絵画・音楽・写真・動画・ダンス・書道・レタリング・ライティング・プログラミング…などなど。僕はこの「作品作り」を強く人に勧めているのですが、人に話すと大抵の場合、


「出来ない」
「はずかしい」
「めんどくさい」
「誰が見るの」


という類の解答が待っています。

…うん、すごくよく分かる。恥ずかしいよね。めんどくさいよね。だって経験ないし、上手くできるかどうかわかんないんよな。どうやら、世の中の「良い作品」というものは、類まれなセンスを持つ超人にだけある日突然降りてくる奇跡的な閃きによって産み出される傑作…なんて思われたりして、「自分には出来ない」「それはセンスがある人がやること」と、なぜか取り組むことを避ける傾向があると僕は感じる。


だけどもし、その”創作”が、少しでも気軽に出来るとしたら?見てもらった結果、予想だにしていない才能や未来が開いたり、人に喜んでもらえるとしたら?


情熱をカタチにすることは素晴らしいこと。だけど不安を感じ踏み出せない人がいることも事実。だけど不安は、未来が見えない・何が起こるか分からないから感じるものです。何をすべきかが分かると、少しだけ明るくなって不安が和らいだりする。

何を隠そう、僕がそうだった。

今日の記事は、何かを始めてみたいけど、何を始めたらいいか分からないと思う人に届いたら嬉しいです。


1.ヒーローを探す

「どんなものを作ったら良いか分からない」
「モノ作りって何から始めたらいいの?」


こうした悩みを聞くと僕はいつもこう答える。

「あなたにとってのヒーローはだれ??」

僕にとってのヒーローは、写真家のLITTLE SHAO・Jordan Matter・Gregory Colbert、そして数多のStreet Photographerたち。

画像1
©️LITTLE SHAO 2015
画像2
©️JORDAN MATTER
画像3
©️Gregory Colbert


彼らはとんでもなくカッコいい写真を大量に撮る憧れの存在です。彼らのように写真を撮ってみたいと、いつも思う。(←ここが大事)

さて、

あなたにとってのヒーローは誰ですか?
あなたの憧れの存在はだれ?
クリエイター?アーティスト?アスリート?
その人が作るもの、好きなところはなんですか?

思わず「こんな作品(世界)を作ってみたいな」と思えたなら、その人があなたのヒーローになり得る。


…いや、そもそも、人物である必要すらない。
感動出来たなら、自然現象・動物・抽象概念・空想の世界だって構わない。

Steal from anywhere that resonates with inspiration or fuels your imagination. Devour old films, new films, music,books,paintings,photographs,poems,dreams,random conversations,architecture,bridges,street signs, trees,clouds,bodies of watertight and shadows. Select only things to steal from that speak directly to your soul. If you do this, your work(and theft) will be authentic.

(自分の感性と共鳴するもの、想像を掻き立てるものなら、どんなものからでも盗みなさい。昔の映画・今の映画・音楽・本・絵・写真・詩・夢・雑談・建物・橋・看板・木・雲・水・光・影。どんどん吸収し、心に訴えかけるものだけから盗むのです。そうすれば君の作品(盗品)は本物になる)
JIim Jarmusch(ジム・ジャームッシュ)/Movie director

「こんなの作ってみたいな」「やってみたい」「マネしてみたいな」と思えるものを見つけよう。多ければ多いほど良い。


これが作品作りの入り口になる。

2.コピーする

好きな物事や作品の、好きな部分が見つかったら、次にやることは「コピー」。

(仮に)写真でいうと

・どんな背景で、
・どんな主題(モデル)を、
・どんなポーズで、
・どこから光を当てて、
・どこに配置し、
・どんなタイミングで

撮っているか。それをコピーして実際にやってみる。

こんなことを書くと「コピーってパクるってこと?」という声が聞こえて来そうだけど、そうではありません。決して違う。僕が言っているのは、贋作を作るということではなく、分解して再構成すること。部品を分解して組み立てなおすリバースエンジニアリングのような手法を指しています。

誰もが個性やオリジナリティやスタイルといったものを生まれながらに持っていることはありません。誰しもが自分のヒーローのマネから始まり、コピーして学んで行くんです。

いいと思ったものをコピーしよう。
コピー、コピー、ひたすらコピー。
その先に自分が見つかる。
山本耀司(日本のデザイナー)

文字も絵画も音楽もダンスも、全てはなぞるところから始まる。それを繰り返すことで自分のものにしていく。

だけど、人間は完璧なコピーを作ることが出来ません。完璧なコピーを作ることが出来ないために、(マネをすると)自分のクセが現れます。これが"オリジナリティ"と呼ばれるものの源です。

"We want you to take from us. We want you, at first, to steal from us, because you can't steal. You will take what we give you and you will put it in your own voice and that's how you will find your voice. And that's how you begin. And then one day someone will steal from you"
(私たちから取ってほしい。まずは盗んでみてほしいんだ。なぜなら、君は結局盗みきれないから。盗めるのは私たちが与えたものだけなんだ。君はそれを自分のスタイルに取り入れ、自分のスタイルを見つけていく。誰だって最初はそうなんだよ。そしていつか、誰かが君から盗む日が来る。)
Francis Ford Coppola(フランシス・フォード・コッポラ アメリカの映画監督)

何かを「オリジナルだ」と主張する人がいるなら、これはもともとのアイデアを知らないだけ。世の中には新しいものなんてありません。今、世に出ている全てのアイデアはもともとは別の何か。つまり、何かの影響を受けて、別の何かを作る…ということは極々自然なことなんです。

"What is originality? Undetected plagiarism."
(オリジナリティとは何か? バレてない盗作である)
William Ralph Inge(ウィリアム・ラルフ・イングイギリスの神学者)
"Those who do not want to imitate anything, produce nothing."
(何もマネしたくないなんて言ってる人は、何も作れない)
Salvador Dali(サルバドール・ダリ)
"We are shaped and fashioned by what we love"
(私たちは自分が愛するものによって形作られている)
Goethe(ゲーテ:ドイツの作家)

こうして考えると、作品作りに必要なたった一つの方法が見えてくる。


3.盗む

自分にとってのヒーローを見つけ、コピーする…
賛否両論あるかもしれないけど作品撮りの基礎は「盗む」ことにある。

"Art is theft"(芸術とは盗むことだ)
Pablo Picasso(パブロ・ピカソ)

オリジナルでなければならない、という肩の荷を降ろそう。影響を受けること恐れず、何でも自分の内に取り込んでいこう。

世の中にあるものを全てアイデアと捉え"盗めるかどうか"という視点でいることで、生活はちょっぴりクリエイティブになるはず。

出典:Steal like an artist/AUSTIN KLEON.

みなさまがご自身の情熱をカタチに出来ますように。

(ありがたいことに最近「note見てるよ」って言っていただいてます。これからもクリエイティブに関する話を少しずつシェアしていきますのでよかったらスキやフォローお願いします😊それが何より原動力です。)

ダンスフォトグラファーのHama Showでした!
ではまた!

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