ひるなか

ひるなか

最近の記事

家の中で物が増えると逆に物が消えるという話

朝目覚めたらスマホが無かった。 いつも枕元に置いて眠っているのにどこを探しても見当たらない。 落ち着いて記憶を辿る。 いつものようにスマホを枕の横に置いた記憶は確かにある。 ついでに「ああ、こんな所にスマホを置いたらうっかりベッドの下に落として壊してしまうかもしれないわ」と考えながらスマホの置き場所をあれこれ悩んだ夢を見た記憶もある。 夢だと思っていたが夢では無い可能性が出てきた。 共に暮らす協力的な家族でも居れば「ちょっと私のスマホに着信を入れてちょうだいな」と気軽に頼め

    • タイムリープ式酔っ払い

      「あんた酒強いなぁ」とたまに言われる。 本当はあまり強くないのだが。 酔いやすい体質だが、顔に出ないようだ。 しかし、そんな体質だとどうなるかと言うと、めちゃくちゃ酒を勧められることになる。 「勘弁してくれもう飲まれへん」と言いたいのだが、全く信じてもらえない。 本当は皆の見てない所で吐くし、家に帰れば倒れるように寝てしまうし、記憶も飛ばす。 学生の頃、『酔って記憶をなくします』という酒の失敗談を集めた本を読んで、本当にお酒で記憶なんか飛ぶのだろうかと不思議に思った私は、酒

      • 家族思いで優しくて、ちょっと元気すぎる三重の人々たちについて

        「あこわ」 三重の人がよく口にする言葉である。 正確に書けば「あ、怖」となるらしい。 三重の人は驚くとしょっちゅうこの言葉を使うが、「ああ、恐ろしい!」ではなく「あれまぁ」ぐらいの感覚で気軽にこの言葉を使うようだ。 「せやに」「あかんに」「食べりぃ」 三重(私が住んでいる地域に限っての事だがあえてこう言う)の言葉は、どこかふんわりしている。 三重の言葉を初めて聞いた時、私は「柔らかい関西弁みたいだな」と思った。 優しい言葉を使う人達、と言うのが三重県民への第一印象である。

        • タッパーにおかずを詰めて渡すのが好きな母親という生き物について

          母親、という生き物はよくわからん存在である。 大阪の親元を離れて三重に来てかなり経つが、実家に行く度そう思う。 母親という生き物は何故あんなにもタッパーに食べ物を詰めて持ち帰らせようとするのだろう。 正月のお節の残りを細かく刻んで入れたちらし寿司を、私の母がせっせとタッパーに詰めているのを見て、昔そんな事を考えた。 母は「帰ったら食べや」と言いながらついでに余った炒り鳥もギュウギュウに詰め込む。 お母ちゃん、私は昨日それをたらふく食べたんだよ。 私の三重の家にそうやって

        家の中で物が増えると逆に物が消えるという話

          100万円の治療器体験会場に連れて行かれた話

          つい先日の話。 休みの日にいつも行くご飯屋さんで生姜焼き定食を食べていたら顔見知りに会ったことが発端だ。 仮にその顔見知りを「千代さん」としておく。 その千代さんに「ひるなかちゃん、暇?今から一時間付き合ってくれる?」と言われたのだ。 「座っているだけでいいから」との言葉に、私は「はい!」とバカ正直に返事をした。 本当に暇だったのだ。 10分後には私はとある店舗で謎の治療器(約100万円)に座らされていた。 この治療器から電気が流れることで健康になるらしい。 (所々ぼかして

          100万円の治療器体験会場に連れて行かれた話

          整体で5万の利用チケットを買わされそうになった

          「整体に行ったら、5万円の利用チケットを買わされそうになりました」 そう上司に報告したら、怒られた。 数年前のことだ。 私は非常に姿勢が悪く、巻き肩で猫背でお腹がぽっこり出ている。 当時は痩せていたので、私の身体は地獄の底に住む餓鬼のような体型だった。 そんなアンバランスボディを矯正してもらうべく、人生で初めて整体に行った。 整体って、マッサージみたいなもんかな?と思いつつ、扉を開けたらやたらとトロピカルで陽気な格好をしたお兄さんやお姉さんに迎えられた。 (所々ぼかして書

          整体で5万の利用チケットを買わされそうになった