見出し画像

よく遊び、よく笑い泣きよく食べる。

体も心も代謝よく、存分に使えた日は眠りに至るのもあっというまだ。

眠る前に、今日のこの感じを留めておきたくて書いている。

せっかく桜を眺めたというのに、不覚にも、写真を一枚も撮っていない。咲いた桜、まだつぼみの桜を目に焼き付けながら、大切な出会いの一瞬一瞬を、その会話を、挙動を、空気を肺いっぱいに吸い込むのに忙しかったから。


すごく憧れの世界だった「芝居」の世界。今日は初めての即興劇の本番だった。

昨日の夜までは、不安でいっぱいだった。
初めての舞台に、初めて会う遠方の友人たちが何人も来ると言ってくれ、近くの友人も、何度も会っている友人も、たくさんの人が応援に来てくれることになって、
ちゃんと楽しませることができるだろうか、それを考えるとなかなか寝つけなかった。
笑顔を曇らせるところを見たくない、と思った。

でも今日は、彼らのことを思い浮かべた時、なぜだか「大丈夫だ」と思えた。
これまで似たような不安とずっと付き合ってきたけれど、
今日それがふと、古くなったかさぶたみたいに剥がれていったような気がした。

積み重ねてきた言葉と心のやりとりが、知らず知らずのうちに、あたたかな関係を編み上げてきていたのだと思う。

彼らはきっと、どんな不完全な私のことも否定しない。その奥にあるものを見ようとしてくれる。未来を見ようとしてくれる。
急にそう思えたのだ。


お芝居は昼と夜の2回の公演に出演したけど、どちらの回でも思った以上に自分の役に感情移入して、舞台の上で本気で泣ける自分を知ることができた。

もちろん、「泣き役者」であることが良い役者の条件では全くないと思っているし、他のチームの舞台を見ていると、自分は感情移入することはできても俯瞰がまだまだ苦手だなとも思い知った。
やりきっただけ、やりたいこと、学びたいことが膨らむ。

昼と夜の公演の間にすこし時間があったので、昼の部を見に来てくれた友人たちと中目黒公園でお花見をした。

公演の合間だというのに、走るに向かない固いブーツで思い切り走ったり、ヨガを教えたり、遊んで思い切り体を動かした。喋って、ハグして、遠方の友人たちとのつかの間の喜びと離れる寂しさを味わった。

泣いて、笑って、食べて、遊んで、また泣いて、出会って、終わって、息吸って、吐いて、走った。


私は私が何をどう使いどこで上手くやるということは、私にとってはきっとどうでもよくて、
ただ、「目の前のあなたと、あたたかな関係を編み上げたい」ということを願っているだけのような気がする。

#日記 #エッセイ #芝居 #舞台 #お花見 #友達

サポートしていただければ今後の創作・表現活動に大切に使わせていただきます。めちゃくちゃ喜びます。萌える毛玉になって跳ねます。