まるで鮮魚な「越のひもの」で中華蒸し
富山県射水市の新湊にある内川エリア。
かつて北前船の中継地として栄えた内川は「日本のベニス」とも称され、映画「人生の約束」の舞台ともなっています。
さて、そんな内川の川沿いに現役漁師さんがやっているという最近話題のお魚屋さん「IMATO」があります。
鮮魚や蟹も取り扱っていますが、ちょっと特別な干物が人気です。
「越のひもの」という名で売られているその干物、朝とれの鮮魚をすぐに干物にしているのですが、薄味にやわらかく仕上げてあるのが特徴。
なので、ただ焼いて食べるだけでなく、鮮魚のように使えるというのがウリ。
その薄味の秘密は富山湾の海洋深層水。
通常のひものは10~15%の塩分ですが、海洋深層水を使った越のひものは塩分3%。
これはつまり下味がついたふつうのお魚的感覚で使えるということ。
例えばタコやイカは、ゆでてマリネにしてもいいし、丸ごと干してあるものはアクアパッツァにも。エビは頭ごとスープに入れるのがおすすめとか。
この干物を使って今回私が作ったのは、ひらまさを使った中華蒸し。
ひらまさをねぎとしょうがで挟み、紹興酒をふって7~8分蒸したら、その蒸し汁と醤油麹、オイスターソースと少々の玉ねぎ麹を混ぜたタレをひらまさにかけて白髪ねぎをのせます。仕上げは熱々のごま油。ねぎの上からじゅ~っと回しかけてパクチーをのせたら完成です。
ふっくらと蒸しあげられたひらまさに中華風のタレがいい感じ。下味が完璧なので、味がぼやけずに美味しくできました~。
次はタコをゆでてポルトガル風の前菜にしようと画策中。
ちなみにIMATOさんはお魚だけではなく、内川、富山湾の観光事業にも携わっています。
内川を丸ごと楽しみたいなら、ぜひIMATOさんを訪ねてみてくださいね。
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