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この電車に乗ったら


肩にかかる髪の香りに包まれながら
見えない愛に憧れていた

何も言わないふたりの声
電車の音で聞こえないふりをする

向かいの窓に映る君が
少し寂しそうで切ない

こんな風にただ寄り添ってた日
気づけば少しずつ離れていった

いつもよりも短い帰り道
手を繋いだらきっと離せないから
いつもより君を見ていた

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