エッセイ 父と息子と 息子編
2008年の冬、息子が生まれた。
彼と向き合う時、いつも父親の姿を思い浮かべる。父親の影は私の中で消える事は無い。
我が家には四年前に娘が生まれており、息子は二番目の子供なので色々な面で気持ち的には余裕があった。
予定日より四週間近く早く生まれた息子は、生まれた当初はなかなか目を開けてくれなかった。
お姉ちゃんの時は、なかなか目を開けてくれないので心配で心配で。でも、ポカっと目を開いて黒く濡れた瞳を見せてくれた時には心底安心したものだ。
息子もどういうわけかお姉ちゃんと同じ