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ギャーとひっくり返る傑作に、ただもう脱帽【感想文】「白鳥とコウモリ」東野圭吾

自分は東野圭吾のいい読者ではないが、本書にはまさに圧倒されてギャアとひっくり返ってしまった。「流石は当代一の売れっ子」というしかない。冒頭からケレン味がない安定したストーリー展開と登場人物の描き分け。この分厚さまでが心地よく、「ああ、読み終えたくない」と震えながらの一気読み。ここまで極上至福の読書タイムは年に何回も味わえるものではない。自分的には「白夜行」を上回る。この豪速球を食らってしまうと「東野圭吾の作品世界にとって『ブラック・ショーマン』はあくまでも変化球なんだなあ」とわかる。脱帽。
(21/6/20)

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