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重厚な文章で物語を堪能【感想文】「風の群像」(下)杉本苑子

馴染みのなかった南北朝時代だが、重厚な文章で物語をしっかり堪能した。なんといってもカッコイイのは足利直義であり、愚鈍な義詮にはイライラするばかり。勝ったり負けたり、裏切りの連鎖があったり、初期の足利幕府ってフラフラしてたんだなー。それにしてもこんな醜い対立のタネを作った後嵯峨天皇は罪作りだったなー。楠木正成や新田義貞らのキャラクターも気になるところ。新刊を追う合間にこの時代を扱った旧作も読んでみよう、と読書ワールドが広がった(^^)
(21/8/23読了)

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