見出し画像

生成AIを使ってみる(4)

 相変わらず「自分にとっての生成AI利用の最適解は何か」を模索している。

 いま使用しているのはいずれも無料のChatGPT3.5とBing。月額20ドル=2800円もかかるとあって、有料のChatGPT Plusに登録するのはさすがに躊躇している。

 模索したところ、どうやら得意なのは「事実関係の調査」よりも、「文章を作成すること」のようだ。そこで、noteネタとして思いついたアイデアとキーワードを羅列し、「以下の論旨で800字程度のコラムを書いて」とやってみた。

入力した“条件”は以下の通り。

・岸田首相が長男の秘書官を更迭した
・長男は首相官邸で忘年会をやっていたことが週刊文春にスクープされた
・しかし首相は「厳重注意」だけで、厳しい処分をしなかった
・この週末の世論調査で支持率は各社ともほぼ横ばいだった
・G7広島サミットの「成功」があったにもかかわらず伸び悩んだのは、この長男の問題があると分析された
・この結果を受けたものだろう、月曜日夕刻に長男の秘書官の辞職が発表された。
・事実上の更迭である
・この判断があまりにも遅い
・これでは「世論調査を見て愕然として慌てて斬った」が丸見え
・首相としての身びいきもダメ
・さらに判断が遅いのはリーダーとして致命的だろう
・いずれにしても「勝ったのはまたも文春砲」か

たまたまこの日に思いついたネタのアイデアが膨らんだので、文章の展開までかなり細かく指定した。 
 
 コピペはしないが、ChatGPT3.5は指定された要素をほとんど機械的につなげるだけの文章が出力された。

 他方、「Bing」では「会話のスタイルを選択」できる。「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3択だ。これが面白い。 
 
「より厳密に」を選んだところ、出力されたものはChatGPT3.5とほぼ同じもの。ま、あまり面白いとはいえない。 
 
次に「より創造的に」でやる。すると、これがかなりいい出来なのだ。うーむ、このレベルまできているのか。 
 
 ただし、巷間言われるように、事実関係のミスも散見された。具体的には、G7広島サミットと文春砲の順序を逆に認識しているのだ。なんとなく、安心する。 
 
 生成AIは文章を“書いている”のではなく、ネットから拾ってきた情報を 「組み合わせる」もの。そうと理解はしていても、この出力を突きつけられると「しっかり書ける人なんだなあ」と思っている。

 それにしても、たまたま選んだ今回のネタは自分の中でほとんどの流れを作って入力したもの。私のnoteは「趣味の文章書き」なのだから、文章にするという作業をAIに“丸投げする”ことに意味はない。

 では、どのように付き合うのがいいのか?まだ模索は続く。
(23/6/2)

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?