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「安倍に菅あり、、、」

突然の退陣表明にビックリ

菅首相が突然「投げ出した」ことには率直に驚いた。横浜市長選挙で小此木候補が惨敗して以降はどんどん状況が悪化したようだが、まさか出馬見送りになるとは想像できなかった。

政治部に籍を置いたことがないので、ウラ話も特に聞こえてこない(政治部方面には友人が少ない)。これはひとりの納税者の個人的な感想である。

絶好のスタートを切ったのに・・・

秋田のイチゴ農家に生まれ、世襲ばかりがノシているように見える政界でついに宰相の座を射止めた。日本人は太閤秀吉や角栄のような「出世譚」が好き。世論調査でも当初の好感度は高かった。番記者とパンケーキを食べる、などの話もプラスのエピソードとして受け止められていたように思う。

ん?と思ったのは去年の12月。新型コロナをめぐってGO TOキャンペーンのあり方が問題になっていた時期にニコニコ動画に出演した際のことだ。ニタニタしながらの第一声が「みなさん、こんにちは。ガースーです」だった。隠しきれない宰相の座の高揚感、面白くもないのにお茶目をしてみせるオヤヂの醜さ、状況が見えていない鈍感さ。「ああ、権力の頂点にいるとこうなっちゃうのだな」と、イヤなものを見てしまった気がしたものである。

官房長官時代の辣腕ぶりが伝わっていただけに、稚拙だと言われた政権運営に意外な思いがした。「安倍に菅あり。菅に菅なし」という。側近に恵まれなかったのか。結局、リーダーと参謀はその役割が違っているということなのか。

「新型コロナ問題は誰が総理でも難しかった」とみる人も多い。なるほどそれはそうかもしれないが、それだからといって退陣に同情を寄せる人は少ないのではないか。

後継選びは「面白い」けど・・・

後継総裁レースは上野のサル山のボス交代やAKB総選挙的な興味で「誰が頂点になるのかな?」というノリで見ちゃうので、単純に面白い。党員でもない自分には投票権もないし。その後の衆議院総選挙はせめてサル山以上の現実感をもって臨みたいが、でも、投票したいトコロがないんだよねー。
(21/9/7)

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