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熱量に圧倒される読書【感想文】「テスカトリポカ」佐藤究

 直木賞受賞作

 文化勲章を授与された高倉健が「私みたいにヤクザ映画ばかり出ていた俳優がいただけるとは、夢にも思いませんでした」とコメントした。

 フィクションでバイオレンスを描いて何が悪い?

 直木賞選考会では本書のバイオレンスをめぐって3時間の激論があったというが、この分量で畳み掛けてくる熱量に、ひたすら圧倒された。

 小説・映画・フィクションになまっちょろい道徳を求めるのがいかにアホらしいか、この本で知るといい。
(21/9/25読了)

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