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スーツにカジュアルシューズ

 4月冒頭に担当した社内行事は、“訓示”をいただくために最高首脳のお出ましを仰いだり、バス6台を連ねて1泊2日を引率するというもの。私の担当業務でも最大の行事だった。

 通常出社ではスーツを着る必要はないが、最高首脳がお出ましとなる行事では、流石にノーネクタイというわけにはいかない。

 そのうえで。

 宿泊先や2日目用にカジュアルな服を持参するのはいいとして、悩ましかったのが靴である。

 1日目のスーツのために革靴を履いたとして、そのまま翌日までこのままでいると、まず確実に足が痛くなる。かといって替え靴をぶら下げていくのも現実ではない。悩んだ挙げ句に、部署の男性陣で結託して「黒いスニーカー、またはカジュアルシューズにしちゃおうぜ」ということ。

 大正解だった。そもそもこんなオヤジの足元なんか誰も見ちゃいないし、たとえバレてもそれが何だというのか。気にしているのは本人だけなのを改めて実感する。

 記録を見返すと行事1日目の歩数は18,421歩、2日目は10,970歩だった。「2日間で3万歩を革靴で歩いていたら」と思うとゾッとする。

 ホテルなどの行事に立ち会う都内の1日行事では、さすがにこれをやる勇気はない。
(24/6/1)

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