頑張れ、なおみ！
テニスの大阪なおみ選手が近く競技へ復帰する意欲を示した、というニュースがあった。
大坂さんは全仏オープンで記者会見を拒否してうつ状態にあることを告白。いったん復帰したものの、全米オープン敗退後に「いつ戻るかわからない」発言をするなど、最近はコート外での言動ばかりが話題になるので心配している。
その力強いプレーもさることながら、私が彼女を応援したくなるのは、垣間見えてくる優しい人柄のためだ。
全米オープン1回戦では、勝利した直後に観客席の女の子のもとに行って記念品を渡す姿が話題になった。東京オリンピックのピンバッジを進呈したという。インタビューには「試合中に彼女の声援が聞こえていた。応援してくれてありがとう」「素敵な思い出になればな、と思って」と答えていた。本人は感激しただろうし、横にいた父親が手を合わせて感謝している姿も見られた。もちろん一生の思い出になったに違いない。
別の試合中には迷い込んだ蝶が彼女の顔にとまるというハプニングがあった。しかし彼女は邪険に払いのけることをせずにそっとつかまえてコートの横に放してやっていた。
きっと周囲に対してとても優しくする性格なのだろうと思う。それだけに苦手なマスコミ対応のプレッシャーに耐えられなくなっているのではないだろうか。
「うつ状態だった」「いつ戻るかわからない」「早く戻りたい」。わずか数カ月でコロコロ変化している発言の変遷はどうとらえればいいのだろう。専門家ではないが、あまりいい傾向ではないような気がする。休養したいのであれば長期間コートを離れて、自分のメンタルにじっくり向き合うほうがいいのではないだろうか。バタバタと稼がないといけないような経済的な事情は抱えていないのだろうし。
優しいテニス少女がまた本当の笑顔を見せてくれるように祈っている。
（21/9/30）
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