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思い違いも甚だしい

 NHKの朝ニュースをぼんやり見ながらメシを食っていた。するとスポーツコーナーのラストで「このコーナーを担当してきました○○アナウンサーはきょうが最後の出演です」と始まった。

 「ああ、NHKを退職するってネットに出ていたなあ。有給消化に入るんだな」と思っていたら、このアナさんがあいさつを始めたのである。

 これが長い、長い。

「なぜ、自分にとってどうでもいいこんな小娘の感慨を延々と聞かされにゃいかんのか?」と腹立たしい。正確に計ってないが、30秒以上はあったのではないか。秒単位で項目を組み立てるニュース番組の30秒はかなりの“枠”ということになる。

 しかもメインMCが「同期の○○さんが、もう5分前から泣いています!」と紹介し、スタジオにいたそのアナウンサーが泣きながらお別れコメントをひとくさり。

 アホらしいこと極まりない。こんなことは送別会でやれ。番組で見せるな。

 最近のNHKはちょっとおかしくないか。

 ニュースだけでなく、あらゆる番組を使って大河ドラマの主人公を取り上げる。ニュース番組で無意味にはしゃぐ。ニュース番組で受信料支払いを呼びかける。

 お硬いイメージの“NHKらしさ”を払拭したいのかもしれないが、思い違いも甚だしい。こんなものを見せながら「受信料を払ってください」でもないだろう。
(23/3/3)

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