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ラクチンに流される朝

 熱心になったりそうでもなかったりの波はあるが、とにかく40年来の横浜DeNAファンの私。昨夜は同志である元部下と一緒に神宮球場での観戦だった。

 前節まで4連敗と絶不調のわが横浜DeNAだが、この日の予告先発はエースの東。自分の観戦日にエースが登板とはなんともラッキーである。

 朝から気持ちのいい快晴ながら北風が強く、昼間のオフィスの窓も時折ビリビリと震えるほど。「こりゃあフライがあがったら野手は大変だ。荒れた試合になるかもなあ」などと呑気に考えながらプレイボール前には球場入りである。

 ところが。

 いちばん大変だったのはその寒さだったのである。3時間以上冷たい北風に当たり続ける。そんなことはまったく想定せずに夏ジャケットだけだったので、これはもうほとんど苦行だった。後輩が買ってくれた温かいコーヒーの美味かったこと。

 試合展開はせっかくリードしていたのにじわじわと追いつかれ、8回ウラに村上にホームランを浴びての逆転負け。これで5連敗でヤクルトと入れ替わっての最下位転落で、考え得る限りで最低の展開になってしまった。踏んだり蹴ったりとはこのことか。

 悪いことは続く。

 けさ起きたら喉がかなり痛い。あの寒さに加えて声援での大声も負担になったのだろう。60ともなれば「自分が風邪をひくのは喉から」ということは十分に学んでいる。うがい、風邪薬、トローチ、アリナミンVドリンクなど、できることは総動員している。

 そのかわり「筋トレストレッチ」「ジョギング」という朝のルーティンはすっぱり閑却である。テレビをボーッと見ながら朝飯を食うだけ。「ああ、ルーティンがない朝っていうのはこんなにもラクチンなのか」と気づく。

 気力・体力は日々確実に衰えている。このラクチンモードに味をしめてしまっては加速度的に老化が進むだろう。いかん、いかん、頑張ろう!…あしたから。
(24/4/20)

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