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香港旅行記🇭🇰

コロナ禍ド真ん中の時に香港の高校に通っていたのだが、その時はワクチン接種証明のQRコードをかざさないと店に入れないなど緊迫した措置が取られていた。2年ぶりの香港は、そんな静寂がすべて嘘だったかのように街全体が賑わっていた。

10/29 1日目

空港からホテルのある旺角まではバス移動。どうやら殆どの観光客は電車かタクシーで移動するようで、車内は中国人と香港人のみ。満員の車内から降りる時に自分のスーツケースの上に他の人のものが積まれていて、かなり焦ったのだが、红色的(赤色のヤツ!)と叫んだことでなんとかなった。中国語勉強、大切。日本とは違ってはっきりとバス停を知らせてくれる訳でもなければ、停車時間もほんの少し。恐らく奥さんだけが先に降りてしまい、バスに1人取り残されたおじさんがいた。無理にでも降りろよ!!!!

激混みバス

グーグルマップで評価が高い近所の定食屋さんへ。何かオススメがあるのかと他の机を見回すと、ご飯の上に目玉焼きが2枚乗っただけの超シンプル飯を食べている人が居た。そんなのメニューにないし。結局牛肉饭を頼んだ。

何故か後ろのおじさんにはスープの人参が飛び出るほど盛られていた

その後は黃大仙という有名なお寺へ。本堂は改修中なのか近づけなかったが、沢山の現地の人がお参りをしに来ていて賑わっていた。
1-99の番号がかかれた細長い竹を入った容器を振って、飛び出した竹の番号ごとに故事が割り当てられている形式の占いがある。出た番号を各占い屋(?)に持っていくのだが、初めに行った混んでいる占い師のオバサンは英語がダメとのことで困っていたら、マイシスターが英語できる!と裏の店の番号を教えてもらった。

占い屋が並ぶゾーン
中国語だと30hkd・英語だと50hkdで解説してくれた 明瞭会計

私の引いた番号は神様が、自分で壊れてしまった星を直そうとしているところに可愛い女の子が手伝いを申し込んだのに、その優しさを無碍にした結果上手く直せなかったよ~みたいな故事らしい。人に頼れ!と言われた。ふむふむ。

高校の時電話をしながら1人でフラフラしていたら、警備員のおじちゃんがJAPAN!?と何故かレモンティーを奢ってくれた思い出の自販機。

VITA LOVE

10/30 2日目

恋する惑星に出てくるあの半地下のマクドナルドで朝ごはん。話は逸れてしまうがオールドマックのフォルムって可愛いよね。何故なくしてしまうのか。

私が住んでいた思い出の高校へと向かう。香港人でも降りたことない超僻地(地下鉄の1番端っこ)にあるので、中々行くのも億劫だ。
最寄りに元気寿司が出来ていたが、殆ど景色は変わらず。2年間過ごした高校なのに、全然知らない生徒ばかりが住んでいて、そしてみんなマスクも検温もなしの生活を送っていて、パラレルワールドに潜り込んだ気分。

綺麗な階段ができていた

学校のマスコット的存在の麻烦(日本語でめんどくさい!)という名の猫と挨拶。ここで緊急事態が発生。猫の名前が後輩に通じない。猫の名前が失われている!名前が上手く引き継がれていかなかったらしい。可哀想すぎる。名前は大切にしてあげてよ〜
毎日猫を抱っこして、週一くらいはチュールを買って、超仲良しだと思い込んでいたのだが完全に忘れられていた。猫よ……

仲良しだった、はず😭😭😭
完全に不審者から逃げている

10/31 3日目

20歳の誕生日✨✨✨

トランクが空いているタクシー

という訳で朝からスタンレーに。カエルのかわいい指輪を買って、ふらふらしていたらチャウチャウとシェパードのミックスのようなデカい番犬がいて見入ってしまった。不動産の貼り紙を眺めていたら別荘が30億で売っていた。

💩

時間が余ったので香港芸術館(moa)へ。チケットは無料。高校の時2桁回は来ているのでサラッと帰ろうと思っていたのだが展示がガラッと変わっていた。お気に入りの狆の絵がなくなっていて残念。

伊藤彦子さんという方の参加型の展示が、丁度タイムリーに誕生日だった事もあり楽しかった。自分で誰かに向けた誕生日カードを書く→ポストに投函→自分の誕生日の扉を開けて誰かからのカードを受け取る方式。

箱も赤くてキラキラ

あと漢字モチーフのゾーンも良かった。2年前はだだっ広いスペースに、キャプションすらない太極拳をやっているおばさんの映像が流れているテレビがぽつんと置かれていただけなのに……

香港では地下鉄の駅名がインスタ映えによく使われている

ペニンシュラのアフタヌーンティー。誰も食べきっていなくて全員スコーンを持ち帰っていた。音楽がまさかの生演奏だった。どこかでも思ったのだが弦楽器の中にアコーディオンがいると更に荘厳さが増す(というか格式高い場所だなあと思う)のは何故なのだろう。

かわいい

その後はスターフェリーにのってトラムからのピーク!観光観光観光!
ピークの夜景を背景に写真を撮るのって難しいのに、隣の中国人ファミリーがめちゃくちゃ綺麗に顔のはっきり見える写真を撮っていて、その携帯ごと奪い取ってしまいたかった。一体何を使っていたんだ。魔法。

写真よりもっと綺麗、あと寒い

11/1 4日目

旺角の花市場を抜けたところにある点心のお店で朝ごはん。観光客がいなかったからなのか広東語のメニューしかなくていつも頼むのに苦心していたのに、英語メニューが出来ていた。悔しい。相変わらず信じられないくらい美味しかったのでOK。帽子を忘れて5分後くらいに戻ったら隣に座っていたおばちゃんが渡してくれた。

漢字だからだいたいわかる

その後はM+に。開館して2日目に来たのでかなり思い入れがある。展示はガラッと変わっていた。
《老人院》という作品があり、車椅子に座った老人の人形がただただ動き続けていた。そのスイッチをスタッフが画策しつつ入れている瞬間が1番シュールだった。

老人が自我もなく酒を握り動き続けている

宋懐桂という中国人のデザイナーの企画展が中国人で賑わっていたのだが、検索しても余り情報が出てこない。実業家やら中国人で初めて国際結婚したやらモデルやらデザイナーやらとにかく多彩に活動をしていた方らしい。誰か詳しい人がいたら教えてくれ。服がいっぱい置いてあって迫力があった。

チャイナ風デザインのYSLの香水

例のながーいエスカレーターをのぼりきり、セントラルに戻るバスに乗る直前に、家政婦から今日のおやつはバナナだけ!と言われてしょげている男の子を見た。しょげんなよ!いいじゃんバナナ!

マッサージ屋のマンションの下に貼ってあった2022年4月にコロナの状況が悪化していた時の張り紙。私は卒業直前でテストがあるだのないだの大騒ぎだった。苦しかったあの日々が閉じ込められている。

たったの2年でボロボロになっている

11/2 5日目

朝旺角の市場に行ったら、カートに乗ったチワワが立ち上がる度に頭を押し込まれて座ってろ!と怒られていた。あんなにいい匂いがするんだから立ち上がらない方が無理だよなあ!

香港人はドラゴンフルーツをよく食べる

相席方式のワンタン麺屋へ。前の老夫婦のおじさんはめちゃくちゃ私に話しかけたがるのに、おばさんは制止して迷惑だから黙れ位のことを言う。で、おばさんはおじさんにティッシュを出させたり写真を取らせたりやりたい放題、世界共通な雰囲気で良かった。

その後は大館へ。(タイクァンと発音するのだけれど日本語だと秋田犬のふるさとのおおだてと同じ表記だね、秋田犬大好き)香港の警察になれる基準は152cm42kg、800m4分29秒だそう。何もかもが無理。著名な収監者、ホーチミン。
あとは文武廟へ。歴史的な寺の後ろにマンションが聳えてるのって香港ならではの景色。ていうか文武廟ってなんで日本でこんなに有名なのか。香港人の友達曰く、えーどこそれ!知らね!だそう笑 外国人にしか知られていない謎観光地って日本にもあるんだろうな。

アンマッチ

ビクトリアハーバー、コロナ禍は誰もいなかったのに人で賑わっていて嬉しかった。寮の門限が9時だったのでよく19:50に夜景見ながら間に合わない!!!ってダッシュしてた。どんだけ贅沢な高校生活なんだよ。懐かしい。

100万ドルの夜景

11/3 6日目 最終日

みんな大好きスシローへ🍣ちなみに日本と全く同じ味。いつでも激混み。

斜め前の大学生?がトランプしてた。スシローで。

北角の市場が可愛いイメージだったので行ったのだが、街自体が綺麗になっていてパラソルの数も減っていて悲しかった。時間の問題かしらね。
1度も見た事のない広東オペラの劇場を眺めていたが、この日は上演していなかったようで悔しい。

クマの赤ちゃん  香港人は意味もなく「の」を多用する

2021年夏、現金を握りしめて言葉も通じていないのにここ!って騒ぐ私にピアスの穴を開けてくれたお店が閉まっていた。おばちゃん元気にしてるといいなあ。

空港は激混みでいっぱい色んな国への飛行機が飛んでいた。私が帰ってきた日の便数とは比べものにならない。終わったという訳では無くとも、確実に世界にすっぽり穴を開けてしまったコロナから色んなものが立ち上がって元に戻っている証拠を見つけられて嬉しかった。

2022年5月25日
2023年11月3日


おしまい!香港また行くぞ!

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