代表失格

6月15日
午前中はホテルバイト。
いつもの通り、結婚披露宴のスタッフだ。

ただ、今日の私はいつも以上に時計を気にしていた。

17時から新宿で団体の打ち合わせがある。
16時15分までにこのホテルを出ないと、立地的に次の予定に間に合わなくなる。
それなのに、なんで今日は16時上がりなんだ。
マッハで着替えないと間に合わないじゃないか。
ああ、どうにかならないかな。

ここまで脳内で0.1秒。モヤモヤを抱えながら突っ立っていると、顔見知りのチーフスタッフに
「起きてるか〜?」
とからかわれた。
「ふぁい?」
不意打ちの絡みに情けない返事をすると、相手は「いや寝てんじゃん」と笑う。
「どうしたの?なんかあったの?」
チーフスタッフのこの問いに対し、チャンスとばかりに事情を説明。
「あ、じゃあ30分早く上がりなー!」
悩み、秒速解決。言ってみるもんだな。

幸運にも早めに上がれ、余裕を持って打ち合わせ場所のカフェへ入る。次第にメンバー全員集まり、久しぶりの全体会議スタート。
しかも今日は、いつも直接会う機会は少ないものの、動画制作で力を貸してくれているメンバーたちも集まり、過去最大規模の打ち合わせ兼親睦会を開催した。こういう時、団体の代表は場を回したり和ませたりしないといけないだろうに、私は人見知りをギャンギャンに発動させ、いつも以上に何言ってるか・言いたいのか終始わからなかった。
いい加減、初対面の人にも軽快なトークができるようになりたい。

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