見出し画像

美しい金色

2月2日
実家に泊まり、以前使っていた布団で爆睡しているところを父に起こされた。いや、起こしてもらったのだ。目覚ましよりも人の声の方がはるかに起きれるので、昨晩のうちに頼んでいたのである。
朝ごはんも母が用意してくれている。実家にいる時はつい甘えてしまうな。

今日は舞台稽古の最終日。
演者さん全員でステージを作り上げるために努力する姿を見て、さらに本番が楽しみになった。自分も全力でサポートしなければ!と、稽古場の準備や議事録、ケータリング用意などに努めた。

終わりで友人宅に遊びに行った。忙しい中家に招いてくれただけでなく、観たかったのに録り逃した正月特番を観せてくれた。
それだけでない。いきなりスティービーワンダーのほうの『ハッピーバースデー』を歌い始めたと思ったら、私に丁寧にラッピングされたプレゼントとお手紙を手渡してくれた。ワクワクしながら中を開けてみると

なんとも立派な万年筆が現れた!

本物の万年筆。ハンズの高級文具売り場でうっとりと眺めていたショーケースの中にあったような、14金のペン先が美しい万年筆だ。
「万年筆の1番のお手入れ方法は、毎日書くことだよ」
彼女はそう教えてくれた。もちろんそのつもりである。この万年筆をずっとずっと使い続ける。この万年筆で自分の好きな世界を書いていく。私が文字を書くとき、いつでも彼女が付いていてくれている気がして、それもまた頼もしいなと思った。

ちなみに、思いのこもった彼女からの手紙をうっかり電車内で読んで、ちょっと泣いてしまったのはまだ内緒である。

物書き志願者です! 貴方のサポートが自信と希望につながります!