魂だけ流通センター乗り込み
5月6日
ゴールデンウィーク最終日。世の中には連休が終わることを嘆く人も出始める日。しかし、私は連休の終焉よりも、別のことに執心していた。
今日は、本来ならば『文学フリマ東京』に参加する予定だった日。新刊のお披露目舞台だった。それが昨今のコロナ禍によって中止になり、その夢は儚く散った。
しかし、イベントがない今、私にできることはただ一つ。『エアで文学フリマに出店する』ことだ。そう、エア文フリへの参加しか残された道はない。
午前10時半。本来の開場時間の30分前に、自宅に出店ブースを設置する。
無駄にでかい茶漬けペーパーをポスタースタンドに立て、作品たちをポップ付きでデスクに並べる。そして、ツイッターで設置告知をすれば完璧だ。
すると、いろんな方の告知の影響あり、作品にポツポツと注文が入った。ツイッターで購入報告をくれる方たちのおかげで胸が踊る。
顔が見えなくても、おしゃべりセールスができなくても、電波のおかげで私の作品に興味を持ってくれる人の元まで届けられた!こればっかりはデジタル社会に大感謝である。
文学フリマにおける昼食は、会場内で販売しているターリー屋のカレー弁当を食べるのが参加者たちの中でのお決まりなのだが、残念ながら近所にターリー屋はない。
それならば、と一番近所にあるコンビニ・ローソンでカレーを購入する。それをあたかも『ターリー屋が混んでいたから会場外出てすぐにあるローソンで購入した人』かのようにツイートをする。カレーは美味かった。
この辺から、エア加減に力が入る。
そもそもずっと自宅なのにブース離席を報告したり、友人に告知ペーパーを持っての会場巡回をせがんだり。
文学フリマ終了時刻である17時に改めて見返したら、『終戦を受け入れられない敗戦兵』くらい文学フリマという戦場に執念を燃やしていてちょっと笑ってしまった。
兎にも角にも、お買い上げいただいた皆様、ツイッターで告知や拡散にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!
次回は絶対会場でお会いしましょう。
夜は、ゴールデンウィーク中ずっと続けていたエッセイ投稿チャレンジの最終作品を書いていた。
最終日の今日は、誰にも言わずにやっていた『#30DaySongChallenge』に関する音楽エッセイ。
一応、アーティストに被りが出ないよう、意識的に幅広くチョイスした。これでプレイリストとか作るのも面白かったかもしれないな。
ただ、単純に30曲分紹介しているというのと、好きなことを語ったせいでだいぶ長くなってしまったので、ぜひゆっくりできるタイミングで読んでいただきたい。
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