罪と雨

6月8日
昼、高校時代からの友人とランチを食べた。

営業職の彼は、今私の住んでいる地域付近で営業をしているらしく、それなら合間に飯でも食おうではないかというわけだ。
ザーザー雨で全てのやる気が削がれるような中、ビシッとしたスーツに身を包んで現れた。対してTシャツ・スキニー・必要最低限メイクの私。社会人としての自覚の有無の差が顕著にあらわれた。
コメダでカツサンドを頬張りながら、最近のこと、仕事のこと、他愛ない会話をした。言っても数週間前、どっかの飲み会であったばかりなので内容は薄かったが。それでも私は忙しい日常を必死に生き抜く彼を尊敬するということを伝え、彼は「もっちーと話していると新しい視点や考え方が見えて良い」と言ってくれた。
カツサンドは腹をパンパンにしたが、非常に美味しかった。

営業に向かう友人を見送ったあと、渋谷で先輩作家に会った。先日のミスについての反省会である。
ああすればよかった。ここが悔しい。そんなことを話し合っていると、自然と涙が出てしまった。側から見たら先輩が泣かせたように見えたことだろう。本当に申し訳ない。
反省するときに泣く癖がある。幼い頃からそうだ。だから怒ったり、注意したりしている人をもれなく困惑させてしまう。違うんです。悔しさが涙になるんです、私。面倒臭くてごめんなさい。
二度とこんなことのないように、全力を尽くす、それが一番である。結論とそのための努力内容を確認し合って解散した。
雨はすっかり止んでいた。

物書き志願者です! 貴方のサポートが自信と希望につながります!