あるよ、こういう事。

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※ネタです。

「・・・。」

「あ、あのさぁ・・・。あ、あるよ?こういう事。私もさ、この業界長いから。長いって言ってもさ!長いだけでさ!ここ・・・。」

「全然・・・立派だと思いますよ?第二の扉の・・・番人とか・・・。」

「あ、そう?ありがとう!私もさ、現場時代が長くてさ、内勤になったのは実は一年前なんだよね!扉の番人歴はそんなに長くなくてさ、でもありがとう!・・・じゃなくて!ごめんね?落ち込んでるのに?こんな・・・。」

「別に・・・落ち込んでないですよ?ピンチな状況になったら来るはずの、主人公格MTGデュエリスト君が・・・スンッ・・・来なかったからって・・・。」

「ちょ、ちょっとさ、あの・・・はい!ティッシュ!使って?・・・それはさ、あるよ、こういう事。主人公格MTGデュエリストさんがさ、急に高熱が出て、主人公の脇を固めるMTGデュエリストの君の所に助けに来れないことも・・・。」

「でも第二の扉の番人さんはさっき・・・。」

「あ!言ったよ?言ったけどさぁ、『ハハハ!誰も助けに来ないぞ!』って言ったけど!これはさ、ダークなMTGデュエリスト団体・・・のぉ!うちは下請けなんだけど!マニュアルにさ、載ってて!それを話したの!ステレオタイプなの!分かって?ね?」

「分かりました・・・。すいません・・・グスッ・・・。」

「謝んなくていいよ!謝んなくて!ごめんねぇ?はい、ティッシュ。・・・だからさぁ、気を取り直してさ。もう一回!もう一回最初からぁ・・・やってみない?」

「・・・はい・・・。あの僕しか・・・。」

「もちろんだよ!もちろん君しかいないパターンでやるから!ここだけデュエルしてぇ!そして・・・主人公格MTGデュエリストさんの熱が下がったら、改めてここに来てもらえれば。ね?いいかなって。そうすればさ、2パターンいけるから。いい方とれるから。ど、どう?」

「・・・頑張ります・・・。」

「うん!頑張ろうね!でもさ、残念だったね。主人公格MTGデュエリストさんが急に高熱出しちゃって・・・。」

「ま、まぁ・・・しょうが・・・グスッ・・・ないですよ・・・スンッ・・・ね、熱・・・。」

「ごめん!言うんじゃなかった!ごめんね!あのぉ・・・今日はさ、ひとまず?ひとまずね。帰ぇ・・・る?方向にぃ、しない?どう?でさ、私もさ、もうすぐ上がりだから、帰りに何か一緒に食べていかない?」

「・・・はい。」

「よぉし!じゃあ、今日は一旦!一旦ね!お開きにして!ご飯食べに行こう!何か食べたいもの・・・。」

「第二の扉の番人さんが連れて行ってくれる所で、スンッ、大丈夫です。」

「おっけぃ!任せて!」

ーーー

『よくぞ・・・私を倒せたな・・・。褒めてやろう・・・。しかし、第三の扉の番人は私ほど甘くはないぞ?心してかかれよ・・・グフッ・・・。』

『だ・・・第二の扉の・・・番人さん・・・。うぅ・・・グスッ・・・。』

ポチッ・・・
「第二の扉の番人君。いいよ、この映像。すごいじゃない。ダークなMTGデュエリスト団体さんにも大変好評だったよ。下請けのうちとして鼻が高いよ。どうやったの?どうやったらこんな真に迫ったデュエルが出来るの?」

「あ、ありがとうございます。いやぁ、でも何がと言うか・・・いつも通り・・・ですねぇ。はい。」


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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