空振り
※ネタです。
「おめでとうございます!」
「はぁ・・・。」
「現在の率直な感想をお聞かせください!」
「いや・・・そうですね・・・。まだ何も思いつかないですかね。」
「なるほど!まだ実感が沸かないと!
では、こちら!優勝賞品のセットブースター1BOXになります!
分かってますよ!賞品のために大会に来たんじゃない。そう言いた・・・。」
「あぁ、貰えるなら貰っておきます。これが一番嬉しいですね。」
「・・・もうちょっと、その・・・興奮気味に話してもらってもいいですか?」
「んー・・・。ぶっちゃけ、まだ入り込めていないんですよね。
賞品付きの大会を開催したけど、誰一人参加しなかったから、たまたま来店していた僕に店長が、優勝した体でインタビュー受けて欲しいって依頼したのがついさっきですからねぇ・・・。」
「意気込んで5位までの賞品を用意しちゃってたんだよ。この賞品と情熱をどこに向かわせればいいんだよ。」
「ショーケースと陳列棚に・・・。」
「情熱は陳列できないだろ!しかも賞品が商品に逆戻りしちゃうだろ!」
「ちょっとだけうまい事言いましたね。そっちは空振ってないですよ。」
「え?本当?そっか・・ふふ・・・。
いやいやいや!そうじゃなくて!」
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。