品質管理
※ネタです。
「坂口さん。これ必要ですか?」
「ん?どうした?浜口君。」
「どうしてこんな事を俺達がチェックしなくちゃいけないんですか?」
「それが俺達の仕事だからなぁ。んー・・・そうだな、もしも・・・。」
「分かってるんです。俺もこの職業に就くものとして、管理が必要なのは分かっているんです。でも、これは・・・。」
「そうだなぁ・・・。じゃあ、この職業に就く者の必須教材となっているMTGで例えてみよう。」
「お願いします。」
「例えばパワーの値が大きいクリーチャーが戦場にいたとして、これがアタックしたとする。『タフネスも結構高いし大丈夫だろ!仮にダブルブロックで倒しに来たとしても、一対二交換だからヘーキヘーキ!』なんて思っていたら、ブロッククリーチャーのタフネスにプラス修正をかけられて、結局自分のクリーチャーを失うだけになるみたいな?そういう感じにならないように・・・。」
「無いですね。そういう経験は。」
「そうか。なら・・・
プレインズウォーカーの忠誠度を大きくマイナスして起動する能力を使ったとする。でも実際は忠誠度がまだ足りてなくて、対戦相手に『あれ?まだ忠誠度8じゃない・・・ですよね?』って言われちゃうみたいな?その後、超恥ずかしいのに平静を装いながら『あ、あー・・・そうでしたね。すいません。』とか言うみたいな?続いてしばらく『んー・・・8だと思ったんだけどなぁ・・・8だと・・・。』なんてブツブツ呟いちゃうみたいな?そんな感じにならない様に・・・。」
「ありませんね。すいません。」
「そうか・・・。謝らなくていいんだよ?うん。そうだなぁ・・・うーん・・・またさ、考えるから。例えは。とりあえず今日はチェックしよう?ね?」
「分かりました。」
「いくね。
はい。完成品出しまーす。」
「完成品確認しました。」
「クリーチャー確認。」
「クリーチャー確認。パワー5と1、一体ずつオーケー。」
「始めまーす!
パワー5アタック!」
「完成品の損傷無し。パワー1アタック。」
「完成品の損傷無し!商品耐久6クリア!次・・・。」
「坂口さん、止めてもらっていいですか?」
「ん?どうしたの?浜口君。」
「うちの工場で生産してる鍋の耐久検査って・・・物理的な耐久を検査しないといけないんじゃありませんか?衝撃を与えるとか、引っ掻くとか・・・。」
「そうだね。殴ってるよね?アタックしてるよね?パワー6に耐えきれるタフネスがあるかのチェックしてるよね?あれ?」
「・・・タフネス7以上の鍋なら・・・。」
「うん!合格と!こういう・・・。」
「まぁ・・・はい。・・・続けましょう。今日の分は残り・・・。」
「9個!」
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。