BAR

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※ネタです。

「ですよねぇ!ははは!・・・お?そう来ます?じゃあスタックで・・・。」

「バーテンダーさん。ちょっと・・・。」

「あ!はーい!すいませんね!少々お待ちください!・・・手札は見ないでね!ははは!・・・はい!ご注文でしょうか?」

「ご注文というか、ご注文はしたんだけどね。さっき。」

「あー!ですね!コイツですよね!ご馳走様です!」

「バーテンダーさん。貴方に奢ったわけじゃないんですよ。そちらのね、今日初めて見るお客さんに・・・。」

「はい!そうですね!この店は初めてみたいで。でも・・・ねー!ほら!もうこんなに打ち解けてますから!大丈夫です!MTGでの接客は任せてください!プロなんで・・・違う違う!接待MTGじゃないから!・・・本当だってぇ!ははは!ね?だから・・・。」

「そうじゃなくてね。私がそちらのお客様に・・・。」

「はい!話してありますよ!私が飲んでるコイツは、貴方に奢ってもらったって!ねー!・・・ほらほら!気風が良いですね、だそうですよ!良かったですね!」

「どうも。・・・違うんだよね。私が頼んだものをそちらの方に勧めてほしくて・・・。いいです。じゃあ改めてなんですけど、ソイツをそちらの方にお願いします。」

「あ!ソイツですね!はい!・・・ちょっと・・・気を付けて取り出し・・・はい!では!・・・お待たせっ!コレ?美味しいよ。・・・分かったよ!待ってて・・・んー、この芳醇な香り・・・まるで干し草のような・・・あ?飲んでみる?はーい!お待ち下さい!・・・バッチリでしたよ!」

「バッチリじゃないよ。何で薦めてるんだよ。何で勧めてくれないんだよ。」

「だって!美味しさって口で伝えるしかないじゃないですか?だからバーテンダーとしての経験をフル回転させて・・・あ!またまたご馳走様でした!」

「うん・・・。ならさ、それをさ。その一杯をさ。奢るからさ。ね?それで・・・。」

「はい!お任せください!・・・お待たせっ!・・・うん!また奢ってもらっちゃった!二杯目!ははは!じゃあ、かんぱーい!」

「バーテンダーさん。こっち。」

「はーい!ごめんね、度々。うん!悪いね!・・・何でしょうか?」

「その一杯を奢るって言ったんだよ。その一杯も奢るなんて言ってないんだよ。」

「だって、心遣いは一つ一つ、きっちりと受け取るのが筋かなって!二杯とは言ってますけどね?二杯目も別の一杯として、ちゃーんと味わって・・・あ!またしてもご馳走様でした!」

「うん・・・。ならさ、せめて彼とMTGさせて・・・。」

「うちって、テーブル席無いじゃないですか。対面で座れないから、お客様同士ではプレイ出来ないんですよ。すいません!」

「うん・・・。ならそっ・・・従業員じゃないからな・・・うん・・・。もう一杯同じの貰える?」

「はい!」


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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