入ります。
※ネタです。
「今回は?」
「またすぐ話に入るの?わびさびって知ってる?」
「店長は知ってるんですか?」
「・・・そう言われると知らないね。ごめんね。それなら、お肉に下味をつけておくのは・・・。」
「今回の話に入りましょう。」
「分かったよ。
前回もね、売り上げは変わらなかった。ただ店内に入りやすくなるだけだった。前回の話の導入の方が入りにくかったね。あ!もしかしたらその入りやすくなる効果で、今回君が早く話に入ろうとしたのかもしれないね。それなら・・・。」
「前回も早く話に入ろうとしてたじゃないですか。」
「そうだね。・・・つまり、元から話に入りやすい雰囲気だったから、自動ドアによる入りやすさの効果が余り無かったと。こういう事かな?」
「それとこれとは違いますよ。」
「そうだと思った。でも言ってみた。どうだ?早く入れなかったろう?話に。そうそうすぐに本題には・・・。」
「早く。入って。」
「うん。だから今回は居心地の良い店内にする事にした。入りやすさで売り上げが変わらないなら、売り上げを左右するのはズバリ滞在時間だと考えた訳だね。どう?」
「良いんじゃないですかね。ここまでは。居心地良く長時間店内に滞在出来ればそうなるかもしれないし。良いんじゃないですか。ここまでは。」
「奥歯に物が挟まったような言い方だね。まぁ、とにかく今回は宿泊できるようにした。」
「・・・あの・・・。」
「椅子が無いよりあった方が良いだろ?」
「・・・でも・・・。」
「椅子に背もたれがあった方がくつろげるだろ?」
「・・・しかし・・・。」
「座るより寝た方が楽じゃん?」
「・・・んー・・・。」
「最高にゴロゴロ出来るのは宿泊出来るようにする事かなって。」
「・・・あ・・・。」
「早く話に入れって事だったから。早く話を進めようと思って。先読みして話をしてみた。」
「そっすか。それで、いつもの信頼のおける調査機関の報告は?」
「うん、寝る方が座るより楽だって。」
「だんだん調査でも何でもなくなってきましたね。店長、あのね・・・。」
「これでようやく私のカードショップの売り上げも・・・。あ!いらっしゃいませ!・・・そうですね!マットレスです!はい!・・・設置場所は通路になってますけど、ゴロゴロは出来るので!・・・そうですね、通行には邪魔だと思いますが、ゴロゴロする分には楽ですので!宿泊も可能ですので、是非・・・・そうですか!はい!500円です!ありがとうございましたー!・・・まだ、お客さんも通路でゴロゴロしたり、寝たりするのに抵抗があるみたいだけど、それもすぐに・・・。」
「慣れないと思いますよ。それに、自動ドアで店内に入りやすくなった以上に入りにくくなると思います。これは。」
「・・・ルームサービスもあった方がいいかな?」
「ワンルームじゃないですか。店舗って。ルームサービスしようが無いですよ。」
「・・・あ!リラックスしすぎて話に・・・。」
「入りにくくなる訳ではないです。店舗に入りにくくなるって言ってるんです。」
「・・・元は話に入りにくい環境で、それが改善しきれていないから現在店舗にも・・・。」
「・・・良かった事にしましょう。もう。ね?良かったですね。」
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。