時代の波
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※ネタです。
「よいしょっと・・・店長、これで全部です。」
「ありがとう。中村君。少し休憩しようか。」
「分かりました。お茶・・・。」
「そんないいから!私が準備するよ。休んでて。」
「はーい。・・・愛着あったんだけどなぁ・・・。」
「・・・仕方ないよ。これも・・・時代の流れってやつさ。はい。お茶。」
「ありがとうございます。・・・ふぅ。・・・僕も分かってはいるんですよ。分かってはいるんですけど・・・ね。長いこと、このカードショップに通ってたから・・・。」
「そうだったね。中村君は中学生位の頃からこのカードショップに通ってくれていたね。」
「はい。その関係でバイトもするようになって・・・。うっ・・・うぅ・・・。」
「中村君!泣かないで!君が泣いてどうするんだ!わ、私まで・・・ふぐっ・・・うぐっ・・・。」
「だって・・・だって、店長・・・。このカードショップの面積が三倍になるんですよ!もう嬉しくて嬉しくて!」
「私もだよ!中村君!私も嬉しくて嬉しくて!」
「確かにね?今までのショップにも愛着はありましたよ?でもね、広い方が良いですもんねぇ!」
「だねだね!この数年で売り上げが急激に伸びたからね!お陰で今回!この貸し物件の一階から三階までが私達の店舗となりましたぁ!」
「やったぁ!ドンドンパフパフ!」
「古いよぉ!中村君!それ古いよぉ!でも許しちゃう!ねぇねぇ、三階見た?」
「見ましたっ!超広いフリープレイのスペース。見、ま、し、たっ!!」
「こんな贅沢な店舗の使い方してる店舗ってあるかなぁ?」
「んー、僕の知る限りではぁ・・・ありませんね!こんな使い方が出来る店舗はありませんね!このカードショップだけですっ!」
「あ、ほんとぉう?このカードショップだけぇ?んー、なんかそんなつもりは全然ないんだけどぉ、言われるとぉ・・・まぁ、そうだよなぁって!思うよね!うん!」
「当り前じゃないですかぁ!あとは今日・・・。」
「だね、仕入れた商品が届くよ。ここにある荷物以上の商品が届くよ。あぁっ!でもぉ、しまったなぁ!そんなに沢山の商品を置く場所あるかなぁ?!」
「あっ!そっかぁ!そんなに多くの荷物を置けるかなぁ?・・・あれれぇ?カードショップの面積ってぇ、確かぁ・・・。」
「そうだった!三倍に増えたんだったっ!余裕で置けちゃうんだったっ!いやぁ、うっかりしてたなぁ!」
「うっかりしてましたねぇ!全然問題無いのにぃ!うっかりしちゃってましたねぇ!」
「「ハハハッ!これが時代の波ってやつですかなぁ!」」
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。