本当に?
※ネタです。
「遠いですね。現場まで。」
「うん。片道1時間いかない位?多分それ位。」
「そうですか。ふーん。・・・そういや、MTGやるんでしたっけ?二岡さんって。」
「うん。やるね。趣味で。」
「へぇ。僕もやるんですよ。MTG。」
「そうなの?今度行く?駅前の・・・。」
「行きましょう。駅前のカードショップ『ショットガンシャッフル』ですよね?あそこ・・・。」
「駅前のカードショップ『イタリアン』に。」
「・・・そんなカードショップありましたっけ?」
「あるよ。そこしかないじゃん。あそこのパスタが最高でさ。よく食べに行くんだよね。」
「・・・カードショップですよね?」
「うん。そうだよ。MTGだよね?カードショップはそこしかなくない?」
「二岡さん、本当にMTGやってます?」
「やってるよ。やってるって。」
「そうですか・・・。大会とかって出ます?」
「出てるね、よく。来月も・・・。」
「ありますよね。近場で。出るんですか?」
「出るつもり。浜口君も?」
「僕も出るんですよ。楽しみですね。『リミテッドスキー杯』。今回から優勝者に贈られる大きなトロフィーも用意されてるみたいで・・・。」
「楽しみだな。『夏スノーボード杯』。今回から優勝者にスノーボードも用意されてるみたいだしな。」
「・・・あれ?スノーボードなんですか?」
「うん。そうだよ。『夏スノーボード杯』だから。」
「・・・それ、MTGの・・・。」
「大会だね。MTGの大会だよ。」
「二岡さん、もう一度聞きますけども、本当にMTGやってますか?MTGプレイしてますか?」
「しつこいな。やってるよ。MTGをプレイしてるよ。」
「そうですか。スノーボードかぁ。・・・MTGをプレイしてるという事はですよ?自宅にカードは・・・。」
「もちろんあるよ。」
「ですよね。・・・どうやって保管してますか?」
「ストレージに入れて保管してるけど。」
「うん。・・・やってますね。すいませんでした。嗜んでるみたいですね。」
「週一でストレージにお供え物するのが大変でな。段々面倒になってこない?あれ。」
「二岡さん、本当に、本当にMTGやってますか?それやってますか?」
「だからやってるって。」
「ですか。帰りに僕も酒屋で供え物の酒を・・・。」
「現場に着いたぞ。」
「あ、はーい。運転ありがとうございました。よし、やるかぁ。・・・二岡さん?」
「どうした?」
「現場ってここですか?」
「そうだけど?」
「・・・ずいぶん事前に貰った現場の写真と・・・違うんですが・・・。」
「ここだよ。」
「・・・二岡さん、本当にここであってますか?本当に・・・。」
ーあ!どうもぉ!遠い所、ありがとうございますぅ!今日はよろしくお願いしますね!
「よろしくお願いします。早速作業に移りますので。夕方には終わると思います。・・・はい!失礼します!・・・どうした?浜口君。」
「二岡さん。僕がやってたMTGって、MTGじゃなかったかもしれないです。」
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。