自然体
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※ネタです。
ガチャ。チリンチリン・・・
「いらっしゃいませ。」
「あ・・・どうも。えーと・・・あ!」
「こっちこっち!」
(お前、なんで今日はカードショップじゃないんだよ!こんな・・・お洒落な店で・・・。)
「俺達ってさ、普段カードショップとラーメン屋、コンビニしか行かないだろ?」
「そんな事ねぇよ!焼き肉屋だって行くだろ!・・・たまに・・・。」
「まぁ、それにしたって四か所だろ?でも、そこしか行かない分、俺達が生息しているこれらのテリトリーでは、環境に溶け込む勢いでその場にいる事ができる訳だ。」
「そうかもな。店内レイアウトの一部になってるような感覚に陥る時あるからな。」
「だろ?でだ。もし大会が、この店のみたいなお洒落な会場で開かれたらどうなる?」
「・・・いつもと違って、場違いな気分になるな。なんなら今もそう思ってるし、それで店内で浮いてる様にも感じてる・・・。」
「そう、だからこういう店にも行くようにしておけば、常に自然体で居られるようになるって寸法よ!」
「あっ、だからこの店だったのか。でもさ、自然体ってどうすればいいの?」
「いつも通り・・・って言っても状況が違うからなぁ・・・。とりあえず、その場の空気と一体になる感じは?」
「いいね。店内に馴染みすぎて、その場に居ないかのようになるまで、空気と一体になろう!」
「これで対策は完璧だな!」
後日の大会で、目の前に座っているにも関わらず、対戦相手に全く気が付かれず、挙句に不戦勝の申請をされ、しかも受理されてしまいました。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。