慣れない。
※ネタです。
「・・・。」
「・・・。」
「「あのっ・・・。」」
「いいよ。どうぞ。・・・じゃなくてぇ、ど、どうした?」
「いやあの・・・結構、この辺りって夜になると涼しいんですね。」
「あ・・・うん、そうだね。昼間はね、暑いんだけど。風もあんまりなくてさ。夜はね、涼しいの。うん。・・・。」
「・・・。」
「「あのっ・・・。」」
「ど、どしたぁ?いやっ・・・ど、どう・・・。」
「あんまり気を使わないで下さい。親戚ぃ・・・なんですから。」
「そ、そうだな。親戚・・・だからな・・・。」
「まさか、貴方と親戚だとは思ってなくてぇ・・・。」
「俺もだよぉ。君と親戚だとはさ。思ってなくて・・・。」
「あのぉもし、もしですよ?もし貴方が良ければぁ、その・・・いつも通り話しません?」
「あ・・・え?良いの?いつも通り話しちゃって。全然こっちは良いけどさ。良いの?」
「はい!そっちの方が話しやすいんで!」
「じゃあ、そうしよっか!じゃあ・・・す、スタート?」
「はい!スタートで!はいっ!
デビル坂崎・・・さん!まさかデビルと親戚だとはね!僕も・・・思わなかった・・・よ。」
「それはこっちのセリフだ!エンジェル西・・・君!吾輩とぉ、お主が・・・親戚だとはな!思わなかった・・・よ。
やっぱり駄目だな。これ。いつも通り話せないな。」
「出来ませんね。いつものMTGステージショーみたいにはいきませんね。」
「いつもはね?出来るんだけどね。ちびっ子にも大人気で・・・。」
「あ、先週末凄かったですね。親子連れが沢山来てくれて!」
「だね!屋上のステージ前が半分も埋まってたからね!俺までサインねだられちゃってさ!書いたよ!沼に赤いペンで『デビィルッ!』って!」
「そうなんですか?!いつも僕だけだから・・・あ!もしかして気にしてました?」
「あー、いやっ!全然気にしてないよ!デビルとエンジェルの二人であのステージを作り上げてると思ってるから!・・・もちろんさ!スタッフさんも・・・。」
「分かってますよ!大丈夫です!この前の差し入れ美味しかったですよ!スタッフの皆も言ってました!」
「あ、そう?そっか!そっか・・・。」
「はい。・・・。」
「「あのっ・・・。」」
「うん・・・。良いよ。多分話そうとしてる事一緒だから。」
「ちょっとあのぉ・・・やりにくいぃ・・・感じじゃないですか?だからぁ、親戚のスタンスで話しません?いる間。」
「だよね!俺も!俺もそう思ってた!そっちの方がね?話しやすそう!」
「ですね!そうしましょう!うん!助かるよ、デビル坂崎!」
「俺もだよ!エンジェル西が・・・え?叔母さん?・・・んっ?いやっ?ちょ、ちょっと話してただけ・・・うん。そう。いつも話してる・・・そう。俺が・・・そうだね。いつも褒めてるエンジェル西だね。親戚だったっていう・・・え?い、いつも通りだろ?叔母さんと話す時はいつもこんな感じだろ?・・・そうだよ。そう。あ!ありがとう。トウモロコシだってさ。茹でたて。・・・夏だなぁ。」
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。