慣れない。

2分半ほどで読めます

※ネタです。

「・・・。」

「・・・。」

「「あのっ・・・。」」

「いいよ。どうぞ。・・・じゃなくてぇ、ど、どうした?」

「いやあの・・・結構、この辺りって夜になると涼しいんですね。」

「あ・・・うん、そうだね。昼間はね、暑いんだけど。風もあんまりなくてさ。夜はね、涼しいの。うん。・・・。」

「・・・。」

「「あのっ・・・。」」

「ど、どしたぁ?いやっ・・・ど、どう・・・。」

「あんまり気を使わないで下さい。親戚ぃ・・・なんですから。」

「そ、そうだな。親戚・・・だからな・・・。」

「まさか、貴方と親戚だとは思ってなくてぇ・・・。」

「俺もだよぉ。君と親戚だとはさ。思ってなくて・・・。」

「あのぉもし、もしですよ?もし貴方が良ければぁ、その・・・いつも通り話しません?」

「あ・・・え?良いの?いつも通り話しちゃって。全然こっちは良いけどさ。良いの?」

「はい!そっちの方が話しやすいんで!」

「じゃあ、そうしよっか!じゃあ・・・す、スタート?」

「はい!スタートで!はいっ!
デビル坂崎・・・さん!まさかデビルと親戚だとはね!僕も・・・思わなかった・・・よ。」

「それはこっちのセリフだ!エンジェル西・・・君!吾輩とぉ、お主が・・・親戚だとはな!思わなかった・・・よ。
やっぱり駄目だな。これ。いつも通り話せないな。」

「出来ませんね。いつものMTGステージショーみたいにはいきませんね。」

「いつもはね?出来るんだけどね。ちびっ子にも大人気で・・・。」

「あ、先週末凄かったですね。親子連れが沢山来てくれて!」

「だね!屋上のステージ前が半分も埋まってたからね!俺までサインねだられちゃってさ!書いたよ!沼に赤いペンで『デビィルッ!』って!」

「そうなんですか?!いつも僕だけだから・・・あ!もしかして気にしてました?」

「あー、いやっ!全然気にしてないよ!デビルとエンジェルの二人であのステージを作り上げてると思ってるから!・・・もちろんさ!スタッフさんも・・・。」

「分かってますよ!大丈夫です!この前の差し入れ美味しかったですよ!スタッフの皆も言ってました!」

「あ、そう?そっか!そっか・・・。」

「はい。・・・。」

「「あのっ・・・。」」

「うん・・・。良いよ。多分話そうとしてる事一緒だから。」

「ちょっとあのぉ・・・やりにくいぃ・・・感じじゃないですか?だからぁ、親戚のスタンスで話しません?いる間。」

「だよね!俺も!俺もそう思ってた!そっちの方がね?話しやすそう!」

「ですね!そうしましょう!うん!助かるよ、デビル坂崎!」

「俺もだよ!エンジェル西が・・・え?叔母さん?・・・んっ?いやっ?ちょ、ちょっと話してただけ・・・うん。そう。いつも話してる・・・そう。俺が・・・そうだね。いつも褒めてるエンジェル西だね。親戚だったっていう・・・え?い、いつも通りだろ?叔母さんと話す時はいつもこんな感じだろ?・・・そうだよ。そう。あ!ありがとう。トウモロコシだってさ。茹でたて。・・・夏だなぁ。」


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が参加している募集