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※ネタです。

「それではお呼びしましょう。今回の映画でほぼ全てのスタントを担当されたコマンドー龍波さんです。どうぞ、お入りください。」

「どーも!どうもー!あ、ありがとうございます!綺麗なお花ですね!えーと・・・ありがとう、マネージャー。よろしくお願いします!」

「本日はよろしくお願いします。まず最初にですね、今回の映画のあらすじを簡単でいいのでお願いできますか?」

「はい!この映画はですね、一枚のカード・・・あ!一枚の『MTGの』カードでした!監督に間違えるなよって言われてて・・・すいません!監督!スタジオにいるんだもんなぁ!へへへ・・・えーと、一枚のMTGのカードを巡る男とオトコと漢の物語ですね!三つ巴のデュエルは必見となっております!最後に笑うのはどの決闘者なのか?!是非、劇場に足を運んでください!」

「ありがとうございます。劇中ではかなり高度なMTGでの決闘が行われているそうですね。」

「はい!演技指導にプロMTGプレイヤー・・・あ!『MTGで食ってるという意味での』プロMTGプレイヤーの田中さんを迎えまして、かなり密度の濃い決闘になっております!必ずやMTG経験者の方にも・・・あ、でもですね!MTGを知らない方も安心して鑑賞出来る様になっておりますので、経験者も、そうでない方も楽しめる内容となっております!ねっ!ADさん!・・・ごめんね!間違えちゃった!もうっ!皆スタジオにいるんだもんなぁ!へへへ・・・。」

「そうですね。でもカメアシの・・・。」

「あ、はいはい。彼だけはねぇ、今日仕事があるとかで・・・あれ?・・・あれ?!あれ、あのカメラマンさん・・・あれっ?!」

「そのカメアシの方の今日のお仕事先は・・・このスタジオでしたぁ!」

「何だよ、もうっ!本当に皆いるじゃん!全員集合しちゃってるじゃん!へへへ・・・。」

「スタッフの皆さんにとても愛されているのが見ているだけで分かりますね。スタッフさんとの思い出等があればお聞かせください。」

「それはねぇ!沢山ありすぎて!順にね、話していこうと思うんですけど、まだですかね?」

「まだと申されますと?」

「僕、スタントマンなんですよ。だから、まだかなって。催促するつもりはないんですけど、順に話していくとね?長くなるし。まだかなって。」

「はい、龍波さんのお話は伺っていますよ。貴方のスタントはスタッフ皆さんから大変好評だったそうですね。またスタジオに入られてからの貴方のスタッフさんとの接し方から、龍波さんの人柄の良さも伝わってきました。だからこれほど愛されているんですね。」

「そ、それほどでもないんですけどね!まぁでも、嬉しいですよね?そういう風に言われると!だから・・・。」

「ですので、龍波さんから話していただきたいと思って。お願いします。」

「・・・あ!じゃあ、まず大変好評でお馴染みの!スタントの話から・・・。」

「スタントって、ライブ感じゃないですか?語るより、劇場で観た方が良いと思うんですよね。CGなし、合成なしの本物のスタントは!」

「・・・でも、映画の紹介ならね、そのぉ・・・私のスタントの紹介も・・・。」

「そこは劇場で確認してほしいと、スタッフの皆さんも仰っていまして。ですからお願いします。続きを。」

「・・・え?監督も?・・・あー・・・ま、任せてくださいっ!・・・あの、ADさんさ・・・ありがとう、お茶持ってきてくれたんだね。・・・え?うん。が、頑張るよっ!うん!ありがとう!・・・カメアシさ・・・中央なんだ・・・あー・・・う、うんっ!一番良い顔撮ってください!・・・大丈夫!出来るって!うんっ!・・・。なるほどね。はい。」

「では、スタッフとの思い出話をお願いします。」

「そうですねぇ、まず撮影初日に・・・。」


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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